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毎日超短話659「7」

曇天の雲がわずかに破れている。そこから、「7」がこぼれ落ちる。木々に道路に電線に7が引っ掛かる。きみが束ねた髪のリボンにも。ぼくはそれを言おうか迷いながら、きみを見ている。



一年前の超短話↓


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