散歩と野良猫
なんと日記です笑
最近よく散歩するんですが、散歩中たまに野良猫さんにお会いするのでその様子をお話したいと思います。
私が野良猫を語る!なんてね!
曇り空、12月の空気が漂うお昼ごろ。
いつものようにボケーッと道を歩いていたら道路から低い塀のむこうへ歩いていくプリティな黒いお尻を発見。
踊る心を抑え、そっと近づき塀の向こう(道路に面しています笑)へ。
そこはちょっとした空地…?よくわからないけどちょっとした空間があって、ベンチがひとつポツンと置かれていました。
ベンチの脚に隠れるように黒いいきものが黄色い目をのぞかせています。
ウゥ~!かわいい!!!
真っ暗な夜空に浮かぶ2つの満月のように煌々と光り輝くまんまるなおめめ…!!!!!
いつまでもその満月を見つめていたいところです…
しかし!ここで目を合わせてはいけません!
何故なら、猫にとって目を合わせる=敵意になってしまうからです。
私は威圧しないようそ~っとしゃがみ、下の砂利を見つめます。
猫を見つめたいならまず砂利からです。これテストに出ますよ。
そしてチラッチラッとまんまるの様子を窺うと、まんまるもこちらをチラッチラッと見ています。
かわいい…かわいいよね…そうだよね…
こうしてお互い敵意ナイヨ!!を示したところでもうワンステップ。
目を合わせてまばたきをします。
これは猫に対し「好きだよ!」をアピールする手段です。
チラッを飛ばし最初から「好きだよ!」をしてしまうと
「は?私あんたのこと知らないから。ごめんね」
とフラれてしまいます。
こうして必死にスキダヨ!スキダヨ!をしているとついに…!
ベンチの下から黒いまんまる毛玉がポテポテと駆け寄ってきました…!!!!!!
向こうから寄ってきてくれるなんて、嬉しすぎて心の中で
「えぇ~!?いいんですか!?」
と謎のCMナレーションのような心の声が脳内に響きます。
そして2つの満月に挟まれたお鼻と私の右手の人差し指をツン…
ウオオオオオ!!!!!!ごあいさつ!!!!!!!!!
本来猫同士は鼻と鼻をチョンチョンと近づけることであいさつを交わしますが、猫と人間の場合プリティーノーズと人間の差し出した指を近づけます。
もちろん鼻から突っ込んでもよかったんですが、ここは外なので人間の尊厳を守るため指でいかせていただきました。家なら速攻で這いつくばる。
いままで幾多の猫と出会ってきたけど、こんな積極的なのハジメテ…
そんな初恋のようなドキドキを感じていると、ふとほのかに香る匂いが…
フフフ、この子猫ちゃん(成猫)たら、スッキリしたばっかりだったのね。
お尻から香ばしいウンの匂いを感じ、「猫ってウンしたあと何故かめっちゃテンションあがるよね~!」と積極性の理由を理解したのであった。
うちの猫もよく私の部屋まで来ては「なぁ!オレ出してきたんだけど!オイ!ウェーイ!」って言いに来てました。知らんがな。
しかしこれだけ向こうからきてくれることも少ないので、ウンの匂いも魅力のうち、しっかり肺に吸い込んで背中をサワッサワッと撫でさせていただきました。
ァ~!!猫によって毛の流れや質が違うの最高!!犬みたいに硬い毛!シルクのようになめらかな毛!すべて猫!すべて猫の毛!
サワサワしているとあることに気づきました。
ン…?この子猫ちゃん(成猫)もしかしてお尻が弱いのかな…?
背中をサワッしていると「もうちょっとこっち!」とでも言うように身体ごと前進して手の位置を変えさせる…テクニシャンよアナタ…
身体の芯から猫奴隷の私は一瞬で全てを理解し、尻尾の付け根あたりを優しくぽんぽん、と叩きます。
猫ごとに触られて嬉しい部分というのは異なりますが、尻尾の付け根というのはどの猫にとっても触られると気持ちいいものらしく、このまんまるちゃんもウニャウニャ言いながら喜んでくれていました。
短いしっぽが嬉しそうにピンと上を向いているのを確認し、私は新密度もまるで尻尾のようにグングン上昇していることを確信しました。
「ンヘァ~www綺麗ですねェ…どこから来たんですかぁ…?もしかして飼い猫さんですか…?ンヘヘ…(ニチャァ…)(キモオタスマイル)」
人間が呪詛のような言葉をボソボソ喋りながら猫の尻を叩いている様子を通行人はどう思っていたんだろうか。
そして身体を撫でくりまわすその手で、このままお顔もいけちゃうんじゃないですか?先っちょだけ…先っちょだけ…とソッと手をかわいらしいお顔のほうへやった瞬間、
「ウニャァ!(シャッ!)」
風を切るような猫パンチと共にスタスタと去って行かれたのであった。
しかし去り際も逃げるように走り去るのではなくあくまでゆっくり威風堂々と歩いていく姿にまた心を射抜かれてしまう、そんな猫奴隷の散歩の記録でした。
さけるチーズおいしい!