倒産スタートアップの共通点③役職
シリーズ第三弾は、「役職」についてです。
どの大きさの企業でも役職などといった階層構造を取ることが多いと思います。1人がマネジメントできる人数は5-7人くらいじゃないかと前回➁の会議でも触れましたが、人数が多くなればなるほど意見等を集約する立場・役割が必要になるのは当然です。
しかし、そのポジション、本当に必要でしょうか?
小さな組織に、その縦の関係って必要でしょうか?
違和感を感じて欲しいポイント
先日面接を受けた企業で実際にあったこと。
そして、前職のベンチャーであったことも同じなのですが、
社員が数十人程度で、「副部長」という肩書がある点です。
実に面白いなと、笑いをこらえました。
そもそも副部長ってなんなん?
よほど社員が多く、部として100名以上いて、多くのプロジェクトが同時に走っているならともかく、全社員数十人でそのポジションの存在は正直オママゴトです。。。
ポジションを報酬として与えているように感じますね。
副部長という役職を与え、頑張らせるという手法ですかね。
認められた感を与えられ、人によってはやる気に満ちるのかもしれません。
何度も言うようにベンチャーの肩書なんてのはギャグです。
偉そうに語る時点で、恥ずかしいということが認知できていないように感じますね。
ポジション、情報集約点を作るということは、
見えない壁を作ることになります。
つまり、情報の流れを制限するモノになります。
自由に発散すればよい情報であっても、一度マネージャーを通して
上下左右に展開するルールということになります。
このように、未熟な、報酬として役職を与えると、
倒産スタートアップの共通点【情報管理が出来ていない】組織がすぐに出来上がります。
情報管理が出来ていないはスキル面で、ソフト面ともいえる。
今回の役職が無駄に多いというのは、ハード面の問題になるでしょう。
重要なのは肩書ではなく、
何人の組織を、問題なく運用できているかどうかです。
マネジメント職ってなんで偉いの?
そもそも、日本企業においては、
マネジメント職が謎の偉さを有しているように感じます。
僕個人の感想ですが、
専門性のない人がやるのがマネジメントだと思います。それぞれの専門家を束ねる事に能力を使う人たちであって、そうゆう役割です。
決して偉くはない。スペシャリストとマネジメントに優劣もないはずです。
ただ、得意なことがそれぞれで違っていて、それぞれを補い合うことが組織において重要だと感じます。
なんで、偉くなったかのような錯覚に陥ってしまうのか。
情報格差を作り優位なポジションを取る
軍事的世界観の組織においては、
情報を統括するポジションが偉くなりがちです。
日本帝国軍のように、上から情報が下りてくるまでに、
徐々に必要な情報が抜かれていき、
末端にはその理由や必要性について情報は降りてきませんでした。
情報格差を作り、下位者よりも有利なポジションを確保することに執着し始める。それが役職なんだと思います。
情報格差を作らないフラットな組織のメリットについては
星野さんが語っておられる記事があったので張っておきます。
まぁ、つまり、階層構造が深ければ深いほど、組織の闇も深い。
近年、組織面で活躍する組織は、組織構造は浅く、クリアな組織を設計する。
正直、その方が経営状態としても、意思疎通としても、やりやすいはずだ。本当に経営というものをしているのであれば。
肩書で踊っている組織を見分ける質問
まずは、
・社員数について
・組織数や組織図をみせてもらう
・マネジメント職は何人いるか
・会議は、どの単位で、どれくらいの人数で、開催されているか。
だいたい、このあたりが聞き出せればわかってくると思います。
同じ50名でもなんだか複雑な組織になってきてるぞ。。。
情報管理能力のばらつきもあって、
情報統制が取りにくくなる組織は、結構あるあるだなと思いました。
縦の階層が増えれば、伝言ゲームが難しくなるだけ
だいたい、社員数を10で割った人数くらいがマネジメントの数としては足りているように思います。
だいたい、特に人数の少ない組織において、
副〇長なんて言うのは、
まさに褒美として与えられたポジションだと思っています。
明確に、給料を上げる、昇格させることはできないが、
ポジションや栄誉を与えるという無駄な行為のように感じます。
その謎の偉さに取りつかれた人間ほど厄介なものはないよね。
マウンティングしたがりな人はこういう謎のポジションにこだわります。
ヒトよりも偉い、自分は認められた!
そういった既得権益を手放せずにいるし、大した賞賛ではない事であっても自分が大きくなった気がする。
弱い奴ほどよく吠える
まとめ
何にしたって、役職が仕事をしているわけじゃない。
実績、実力、結果が伴っていない組織における賞賛は意味がない。
結局、その組織において、何をしたか。
その組織が、世間においてどれだけの価値を出したか。
そこに目を向けず、組織内の賞賛に喜びを感じるような程度の人間が陥る悪魔の果実のようなものが、役職だと思う。
企業というものに属するのであれば、
目を向けるのは社内じゃない、社外・お客さんだろ。
そういうのを忘れてしまい、
自らの承認欲求や既得権益に溺れた人、溺れていることにすら気づいていない人が、何とも多いような気がするんだよな。
そういう組織は、いずれ倒産スタートアップの共通点【反対意見が少ない】組織となり、すぐに崩壊していくだろう。