第二章 診断が下りた時期⑨ 部屋決めとフィットネスクラブ
紀香は、新たな職場への通勤の便を考えた末、小田急線と京王線の交差する下北沢駅の周辺で部屋を探すことにした。
紀香が下北沢駅で降りて南口改札を出ると、まず視界に飛び込んできたのが、クリーム色の地に金色のアルファベットで「FITNESSCLUB SHINING(フィットネス シャイニング)」と書かれた大きな看板だった。
フィットネスクラブ。そういえば、スポーツセンターを辞めてからかなりの時間が経っていた。これからは収入が入るようになる。もう一度運動したい。紀香はそう思った。
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仕事のつまづきで発達障害に気付き、エアロビクスインストラクターに転身し成長していくヒロイン。周囲の人間関係のダイナミクスにどう向き合っていくか?
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