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多様性がテーマのメディアの社会起業に向けて、のろしを上げる

私が学生時代に発達障害の診断を受けて20年。今日に至るまでに、いじめやメンタル不調に苦しみ、手痛い挫折もした。それでも立ち上がり、自分らしく生きることを諦めず、「多様性は社会に価値をもたらす」と信じるようになった。

官庁、外資系通信社での経済ニュース翻訳記者を経て、フリーランスで発達障害や障害者雇用の知見を活かし取材・執筆・翻訳をするようになった。ビジネスSNS・リンクトインで発信を始め、「2020年版トップボイス」に選ばれた(現在フォロワー数約1万人)。

こうした活動は「能力の凹凸ゆえに活躍できる場があまりない」という自分の問題を解決するために始めた。

今では「発達の凹凸があるからこそ気づける情報がある」と考える。

そんな私らしいはたらき方が、ウェブメディアでの社会起業ではないか、と思い立った。

社内翻訳者やフリーライターとして活動してきたが、今後はウェブメディアを立ち上げて育てていく編集やディレクション的なことにも関わっていきたい。個人の活動にとどまらず法人化もしていきたい。

私は「ビジネスの多様性を進めるウェブメディアを立ち上げ、ビジネスパーソンに影響力のある存在に育てたい」というアイデアを、Norosi Startup HUBに応募した。

【NOROSI Startup HUBとは】

内閣府による「グローバル拠点都市」に選ばれている神戸市と渋谷区が、VC(ベンチャーキャピタル)や起業家コミュニティ、実証実験のフィールドなど、互いの環境を補い合う目的で、2021年7月6日に連携協定を締結。オンラインも駆使しての起業家育成、人材交流、PR支援を通し、実験都市の神戸と起業家集積都市の渋谷をつなぐ狙い。将来的には女性起業家支援も目指す。7月6日よりメンバー募集を開始、8月にキックオフ、9月にチームアップ、2022年2月にDEMO DAYを予定。神戸市は、シリコンバレーのVCと組んでのスタートアップ支援プロジェクトを進める取り組みも行っている。

2008~2021年まで13年間在住し活動した東京と、故郷であり2021年6月に戻ったばかりの神戸をつないでの活動を展開していくことを考えていたところで、このような画期的なコミュニティが登場したことに大変関心を持っている。ぜひ活用していきたい。

私のアイデアに「スタートアップ・エコシステム・グローバル拠点都市」を打ち出しシリコンバレーVCとも連携の実績のある神戸市からの協力や、「ちがいをちからに変える街」を打ち出し「超福祉展」を開催してきた渋谷区からの協力、首都圏の感度の高い企業や人が協力してくれることを期待する。

【私のアイデア】

「多様な人材を活用し、働き方を生産的でクリエイティブにしたり社会課題を解決したりしよう」という動きのきっかけとなるウェブメディア。ニューロダイバーシティ(発達障害など脳神経多様性)、障害・難病、メンタルヘルス、ジェンダー(男女、性的少数者)、いじめ・ハラスメント、働き方、デジタルトランスフォーメーション、グローバル化、地方暮らしなどをテーマにした、独自記事、翻訳記事、注目の商品・サービス・募集・クラウドファンディング・ムーブメント・イベントなどの情報発信、共通のテーマで交流できるコミュニティに育てる。個性的なゲストによるオンライン対談の配信も行う。

日本では多様性をコアなコンセプトにしたメディアはまだ少ない。多様性や社会課題への意識のある人に、需要が見込まれる情報がタイムリーに集中的に定期的に行き届くプラットフォームを整えたい。

ここでの多様性課題の1つとして「地方暮らし」を入れたのは、私が6月に東京23区から実家の神戸に戻り、地方暮らしの当事者になったからだ。

賛否両論で二分されるなか、開催されたオリンピック。毎回どの大会でもそれぞれ名場面があり選手たちが活躍して盛り上がってきた。今回もそれなりに盛り上がった。それはそれとして、しかし開会式をめぐる大会組織委員会の混乱は…。多くの人が指摘することだが、日本の多様性に関する感覚が国際基準といかにずれているかが露呈した。多くの人が「もはや許されない」と覚醒した。やって良かったのではないか。願わくば、これを機にメディアが多様性にもっとフォーカスするようになれば、と思う。

私はオリンピック期間中は、「誰がメダルを取った」ではなく、期間中に起きた多様性にまつわるイベントを扱った記事を集めて、「今日の注目ニュース」として配信していた。

社会を変えていくうえでは、逆説的だが「自分が変われば、周りも変わる」や、「人を責めず、仕組みを疑う」マインドセットを大切にしている。

ニューノーマルなアイデアののろしを上げる。

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