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華やかな色のブランドにおける侘び寂び

yuhakuは華やかな色のブランドと捉えているのに、ブランドカラーは無彩色のグレー。
PANTONEカラーでは、Steel Gray(18-4005TPG )

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印象としては、無機質極まりないグレーですよね。
なぜ?と思われるかもしれませんが、ここにも想いとこだわりがあります。

スチールグレーをブランドカラーとした理由とは
・ 他の色との協調性が高くどんな色にも馴染み、自己主張せず、商品(主役)の色を引き立てる調和の色であること。
・ 有機質と無機質とのバランスを取ることができる色であること(これに関してはまた後日改めてまたお話しさせてください)。
・ 控えめであり、品のある色として定義されている色。上品な色と定義づけられていること。
・ カラーの持つ運気の意味合いとしてグレーは「金の気」を持つ色であり、繊細さのなかにも力強さがあることを意味し、少しの量でも強いパワーを発揮するとされていること。

この調和の色を空間にも紐付けています。yuhakuのショップは全てグレートーンでまとめていますが、グレーの空間にある一輪の花のように、その美しい色(商品)一つがあることで空気感が変わるような空間デザインは、茶室などで味わう侘び寂びにも通じるものを感じていただけるのではないかと思います。

余談ですが、「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」という色の種類を指す言葉をご存知ですか?
江戸時代後期、庶民が身につけられる着物の色は「茶色」「鼠色」「藍色」のみと限定されていましたが、その制限の中でも、職人が微妙な色調を工夫し、着物を染め上げ、多くの色が生まれました。決して華やかとはいえませんが、「粋」で洗練された日本の色彩文化が育まれました。
ここで言う「四十八」と「百」は「たくさん」という意味であり、実際には鼠系も茶系もそれ以上のバリエーションがあったそうです。
その微妙な色彩の違いを当時の人々は見極め、楽しんでいたというのは本当に興味深い話です。

そんな云われもある中のグレーという色が、自分の最も好きな色なのです。
現代のyuhaku流の侘び寂びを、共感してもらえると嬉しいです。

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日々の暮らしに彩りを感じていただけるような「ものづくり」を僕たちは追い求めています。
革を使用し、絵を描くかのように1枚1枚を手作業で染色します。
それは、空の情景や海、花びら、鳥の羽などをモチーフに色彩を最も美しく感じてもらうすべとして、グラデーションを掛け表現しています。
手作業ならではの味わいと、単色では表すことのできないグラデーションの色合いは、心にゆとりをもたらせる力を持っていると僕たちは信じています。
今のこのような時代だからこそ必要とされるブランドでありたいと考え、僕たちはこれからも「ものづくり」を続けていきます。

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