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目の錯覚に惑わされつつも、その錯覚を利用する。

中心のはずなのに、気持ちずれて見える。。。気になる。
神経質と言われそうですが、自分はすごく気になるのです。
ロゴ位置をデザインしていると目の錯覚で、そんな事もしばしば。

等間隔だけど、片側にステッチが入っている場合、人間の目はステッチラインに意識が行くことでステッチラインからの距離で捉えてしまいがちです。
それによって革の端から端では中心であるが、ずれたように感じてしまうのです。
PC上のデザイン画では全くそう感じなくても、実物では如実にあらわれます。

また、グラデーションがかかった部分では、暗い色味の部分は狭く見え、明るい色味の部分のほうが広く見えます。
そんな目の錯覚を理解した上で、ロゴ位置を配置していくと。。。

すると、スッキリ☆☆☆

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商品のサイズとロゴのサイズのバランスを重視し、そのサイズ感に合わせロゴサイズも細かく変えています。
わざわざ刻印も製作しないといけないので、コストも掛かる上に指示も大変です。

しかし、ロゴ1つにこだわり製作した商品は我が子同然。
できあがったときの収まり感は心地よいものです。
ロゴのサイズや配置のバランスを取り、我が子を最もよく見せ、世に送り出すための重要な作業の一つです。
ぱっと見では、全く気づくことのない隠し味なのです。

人間の持つ目の錯覚を邪魔と思わずに、楽しみながら向き合いデザインをしていくこと、純粋に素敵だなと共感できるものづくりのためには、神経質にそのバランスを追及しています。
それはPC上のデザインでは感じることができない、アナログ人間ならではの自分の強みです。

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日々の暮らしに彩りを感じていただけるような「ものづくり」を僕たちは追い求めています。
革を使用し、絵を描くかのように1枚1枚を手作業で染色します。
それは、空の情景や海、花びら、鳥の羽などをモチーフに色彩を最も美しく感じてもらうすべとして、グラデーションを掛け表現しています。
手作業ならではの味わいと、単色では表すことのできないグラデーションの色合いは、心にゆとりをもたらせる力を持っていると僕たちは信じています。
今のこのような時代だからこそ必要とされるブランドでありたいと考え、僕たちはこれからも「ものづくり」を続けていきます。

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