他動詞にはパンツが必要だ!高校英語授業のアイデア(1)
自動詞、他動詞って結構つまづく生徒が多いんです。特に最近の英語教育ではあまり教科書で最初に扱っていないこともあり、きちんと教えられていないというのもあります。そうすると、高校1年の1学期までは単文が多いのでいいのですが、関係代名詞らへんで完全文の意味が分からずステップアップできないという状態に陥ります。
文構造を中心にスタートした高校1年論理表現
それでは今年の江藤の論理表現の教室をちょっと覗いてみましょう。今年は高校1年の論理表現、高校3年の英語表現、そして高校2年の国際関係ゼミを受け持っています。このスライドは高校1年で使ったのですが、高校3年生が「このやり方で学びたかった!」と羨ましがったものです。
1学期の中間試験までは教科書を使いません。その代わり、徹底して4技能で文型を中心に文構造を叩き込みます。最初は基本的にこの3つに分類することからスタートします。
例えば、ブルーノマーズの曲を使った授業の後はこんな感じ。
二つ目のパターンにはbe動詞の他にThe leaves turn yellow.やHe went bald.などが含まれます。動詞はイメージとパターンだということを理解して欲しいから。
他動詞にはパンツが必要だ!
トニーカクがイギリスでバズった
このキャッチーなタイトルは…そう、トニーカクです。生徒は結構みんな知っています。
とにかく明るい安村の「安心してください、はいてます」のネタがBritain's got talentで大ウケしたのをご存知でしょうか?まだの方はこの動画を見てみてください。
他動詞自動詞の効果
このネタ、他動詞自動詞をめちゃくちゃ効果的に使ってるんです。授業はディクテーションから。
この時点ではI'm wearing pants.と言ってますね。ちなみにアメリカ英語だと基本的にunderwearなので、すでにイギリス寄りな感じ。でも発音は日本人!って感じでそれはそれで面白い。
I can pose naked.もナチュラルなだけでなく、実際はいてるんだけど裸でポーズを取れるとも、今から脱いで裸でポーズを取るとも解釈できます。ちなみにLudwig.guruでパラフレーズしてもらうとこんな感じ。両方の解釈がされている印象です。
ネタもサッカーではなく「フットボールプレーヤー」「競馬」「007」「ワナビー」と完全にイギリス。さて、「はいてます」は日本語だと成り立ちますが、英語では他動詞なので名詞が続かないととても気持ち悪い。
だから、安村がI'm wearing.と言ったらイギリス人は思わずPants.が口をついて出てしまう。
これを繰り返すうち、4人の審査員が思わず総立ちで観客と共にパンツ!と叫んでしまう始末。
対話を通して考えを深める
でもまずは教えるだけではなく、生徒に考えてもらいます。なんなんだろう、この感じ?説明を先生から聞くだけでなく、生徒自身が言語化することで理解が深まります。
生徒の振り返りにはこの「パンツ!」がものすごく印象に残ったことが書かれていました(笑)「他動詞にはパンツが必要だと分かった」というのもありましたが、果たして。。。
さいごに
長くなってきたので続きはまた明日。この授業についてはまた1学期終わりあたりに講座にする予定なのでお楽しみに!英語に苦手意識を持つ生徒がとっても多いこのコースですが、1年、2年後に確実に化けると信じて、じっくりと取り組みます。
オーガニックラーニングでは年間を通して様々な講座やワークショップをしています。いつかお会いできるのを楽しみにしています。
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