大学入試の英作文、難関大の質問にICTを使って答える
現在国公立大学に進学したい生徒がほとんどのクラスを受け持っています。ちょうど難関私立大学の入試シーズンど真ん中。国公立二次試験まであと3週間ということで、英作文や解釈の質問、添削に追われているという方も多いのではないでしょうか。難関大学の問題を解くのは楽しいのですが、受験生から細かい質問のメールが立て続けに来ると正直「ふいー」となってしまいます。そんな時、私がよく使うサイトをご紹介します。
その日も英作文に関する質問のメールが舞い込んだ
とっても礼儀正しい彼女。可愛い生徒の頼みとあれば断るわけもありません!問題文は、
ちょっと上から目線?な彼の言ったことを訳すのですが、何だかちょっと違和感のある日本語(笑)前半は入試問題によく出るやつですね。そして彼女の文章は、
構造的にはOK!後は彼女の言っている、pay attention toのところですね。
めっちゃ使える!Ludwig.guruで調べてみた
pay attention to environmental problems と完全に一致する文はありませんでした。似た表現は二つありますね。
一方、raise awareness of environmental problemsは少なく、issuesを使っている例はたくさんありました。
Pay attention toは文法的には間違っていませんが、意味的には違います。日本語での「注意を払う」=英語での「pay attention to」の意味にはない部分まで含有しているように思います。
そもそも意識を高めるというのは文字通り、向上心を持って何かに注意を向けるということなので、向上心の部分も必須ですね。日本語の言い回しに含まれた意味は英語にはないことは結構多いので「注意」です。
英語での定義を調べることもオススメ
辞書での定義も見ておきましょう。英英辞典は以下のような記述があります。
このように英英辞典を使うことでさらに使える語句の幅を広げることができます。ここでの同志社大学の意図は、おそらく環境問題などよく出てくるテーマの中でよく使う語を使えるのかということです。今から対応するのは難しいかもしれませんが、気になるテーマだったときにちょっと英文記事を検索して読んでおくといいですよ。江藤は昨日阪大外国語学部の問題を解いていたらRP(英国の容認標準語(RS/Received Standard)の発音)の話が出てきて30分くらい沼にハマりました。言語、面白い!
ということで、ここではやはりraise awarenessだと思いますが、残りの部分が合っているのでちゃんと部分点はもらえると思います。答えになっているでしょうか?
さいごに
入試問題をきっかけに学ぶのはとっても楽しいものです。英作文は、英語話者に聞くという先生もいますが、入試問題の場合はむしろ元の日本語が理解できているか問われているので、あまり意味がないように思います。Ludwig.guruは例を挙げてくれるだけでなく、原文を読むこともワンクリックで可能です。
入試問題のような細切れの英語では分からない、流れの中での使い方がわかります。詳しくは以下のブログをどうぞ。
英作文添削の一助となりますように!
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