スクリーンショット_2020-01-05_19

iPadで、子どもと一緒に学ぶ:インプット編

昨日の記事では、私自身の受けてきた教育からインプット方法をいくつかご提案しました。思い出しながらつらつらと書いたのですが、この5つでしたね。

・国立民族学博物館で世界に触れる
・雑誌"Newton"や"子供の科学"で良質なサイエンスに触れる
・本は本屋から何冊持ち帰っても良いシステム
・とにかくテレビは全部英語!
・英語でカラオケ三昧!

前回の記事への反響

反響が大きく、たくさんの気づきを得ました。先に少しだけ紹介させてください。

「自分の子どもにしてあげられないもどかしさは、よくわかります。
でもどうでしょう?子どもは、自分のとかではなく、みんな大事な子どもなんですよね。」とiさん。泣けます…ほんといつも周りに助けられています。
「听妈妈的话という中国語の歌を思い出しました。歌詞の内容は、
子供の頃に自分に、未来の自分が語りかける素敵な歌です。」多言語を楽しんでいるTさんだからこその感想。めっちゃすてき。
「子どもの環境に何を置くかは、教育云々よりも、面白いと思う物事を共有しあえるmateでありたいしあって欲しい、という気持ちをわたしが脇に置いておけなかったため、対象年齢は完全無視でした。」子どもだから、と加工しすぎることで子どもの可能性を潰すというHさん。共感します!

さて、今日はそれをiPadで行うには?というテーマで考えてみます。私自身、よくiPadを使った研修やワークショップを行うのですが、よく聞かれるのが子どもとタブレットPCについてです。「Youtubeばかり見ています」「スクリーンタイムは何時間が妥当ですか?」「ゲームしかしません」

画像1

iPadを使って学ぶという発想、あなたにありますか?

実は問題があるのは子ども側ではないと私は考えています。iPadを使った学びを普段どのくらいしていますか?大人のタブレットやスマートフォンの使い方がSNSと写真撮影、ゲームと動画視聴だけなのであれば、子どもは誰から使い方を学べばいいのでしょうか。学校の先生にしても、タブレットPCで学んだことのない人は多いものです。確かにYoutubeやFacebook, Twitter, ゲームは、いかに時間を費やさせるかを研究し、アプリ内に散りばめています。放っておくと子どもがハマるのは当たり前なんです。(この件についてはまた別の日に)だからこそ、iPadを購入したら、率先して学びの中心に置くことを心がけてください。今日のブログがヒントになれば幸いです。

バーチャルミュージアムで世界中の美術館や博物館を探訪

バーチャルミュージアムとは仮想空間のミュージアムです。民族学博物館だけでなく、世界中のミュージアムが力を入れて製作しています。もちろんこの見事なコーランのタペストリーを実物で見ることにはとても価値がありますが、オンラインであれば時空や場所の制約なしに楽しむことができます。テレビや本で出てきたことを実際に調べるのもいいですし、行く前に調べるのもいいでしょう。親子でするなら、アナログなアウトプットを組み合わせて、ペイントデザインの参考にしたりするのも楽しいですよ。

スクリーンショット 2020-01-05 20.53.10

iPadアプリでカエルの解剖?!

初めてこのアプリを見たときは驚愕しました。もうかれこれ10年近く前のことです。百聞は一見にしかず、見てみてください。

Apple Pencilとの組み合わせで、こんなことまでできるようになったんです。人間バージョンもあります。

今まで専門機関でしかできなかったことがアプリを通してできるようになっています。興味のない子にはない話ですが、興味のあるところをトコトン掘り下げられるのがいいところですし、難しい本ではなく映像でリアルに学ぶことができます。自分が生物を学んでいたときこれがあれば全然違っただろうと思います。かつて百科事典が二種類本棚にあり、想像を掻き立てながら読んだものですが、今は低価格もしくは無償でそれ以上の情報が手に入る時代。このBBCの無料アプリなどはもはや圧巻です。

多読本はぜひ音声付きで

子どもは読み聞かせをしてもらうのが大好きです。それはそれでいいのですが、自分で読めるようになるには音声と文字を一致させる必要があります。そんな時にはデジタルブック。こちらのリソースはとても参考になります。

無料のコンテンツもたくさんありますが、一ヶ月数千円出せばいくらでも読めるサイトがたくさんあります。しかも、紙の本とは異なり、音声がついています。多読だけでなく多聴もできるんです。英語の勉強を始めるならぜひお子様と一緒にスタートしてみてください。

Youtubeも良質なコンテンツがたくさん

子どもがYoutubeで何を見ているか確認していますか?まだ判断能力が低く、繰り返しや強い視覚聴覚情報を好む子どもは、閲覧数を稼ぎたいユーチューバーの格好の餌食です。Googleは現在取り締まりを厳しくしていますが、一気にそうしたチャンネルがなくなる可能性は低いでしょう。ある程度子ども任せにしてスクリーンタイムを短く設定するのもいいですが、興味の対象を普段の生活とリンクさせながら一緒に見てはいかがでしょうか。

アメリカ屈指の博物館、スミソニアンミュージアムもYoutubeにチャンネルを持っています。

セサミストリートのチャンネルも面白いです。かれこれ40年以上のファンなのですが、この番組のすごいところはダイバーシティという日本の子ども向け番組ではあまり取り上げられていないところにも自然に取り入れていることです。自閉症の女の子のキャラクターが登場し、少し前にも話題になっていましたね。

かつて録画映像しかたかったのに、今はいくらでも手に入るなんて幸せなことですね。

Smuleで歌いまくろう

昨日のブログでも紹介しましたが、本当に面白いアプリです。最近では日本語の曲も充実しています。ちなみに国民性があって、日本人はある程度上手に歌えなければアップしませんが、外国人の多くは音痴だろうが曲をほとんど知らない状態だろうが歌っています。顔出し/顔なし、公開/非公開が選べるので、お子さんが使うのであればそこだけ注意してください。

さいごに

今回はインプットに絞ってお話していますが、iPadはアウトプットにもっと大きな可能性を秘めています。無料アプリでお絵かきから音楽制作、動画編集、AR、プログラミングまでできることの幅が非常に広く、無料アプリのクオリティが高いです。逆に言えば、アウトプットに使わないのであれば他のタブレットでもいいと言っても過言ではありません。

ここまで読んできて、「私にはここまでするのは無理」と思われている方もいらっしゃると思います。ですが、例えばおもちゃの購入はお子さんの自由にさせていますか?行きたい場所に1人で行かせますか?自転車の乗り方を教えずに与えますか?

この機会にICTを使った学びをファシリテートしませんか?私は現在オーガニックラーニングという法人でこのような講座を開講しています。日本屈指の講師陣で毎週水曜日の夜、オンラインで学ぶ講座です。

子どもを持つ保護者向けというのも今後やってみようかなと思い始めました。「こんな講座があればいいな。」とか、「記事でこんなことを取り上げて欲しい」というのがあればメッセージくださいね。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました!





いただいたサポートで参加者がハッピーになる仕掛けを増やします^^