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現代のアイドル

先日『令和ロマンの娯楽がたり』という番組の中で「なぜ日本人は未完成のアイドルが好きなのか?」という討論がされていました。面白い話をしていたのですが、難しかったので自分なりに改めてまとめたいと思います。

ちなみに過去に『令和ロマンの娯楽がたり』の感想やM-1グランプリの関連番組について書いた投稿もあるのでよければご覧ください。


なぜ日本人は「未完成」のアイドルが好きなのか?

昔は松田聖子さんのように「憧れ」の対象としてのアイドルがメジャーでしたが、ここ10年くらいは成長過程を見守る「未完成」のアイドルが流行っているのはなぜなのかを討論されていました。

要因は?

この要因は2つ考えられていて、1つ目はSNS発達したことによって、ファンとアイドルの距離が近くなり、アイドルが偶像っぽくなくなり、もっと近くで見守りたいという方が増えたからという意見です。

そして2つ目に女性アイドルという文脈だと、女神性を見出したいファンの方が多いので、女性アイドルはそれを切り売りする10代後半から20代前半までしかおらず、そもそも未完成しかいないという意見がありました。

その未完成を楽しむ形式のアイドルとして今最もメジャーなのは日プです。ファンの方がアイドル成長過程を楽しむことができます。ではなぜオーディションなのかをさらに深掘りしていきます。

なぜオーディションなのか

日プはオーディションにより日本っぽく成長過程を見せる構造にしていますが、ダンスや歌のクオリティ海外に対応できるほどハイレベルになっています。つまり日本性海外性の2面を併せ持っているのです。

また苦労をせずに作ったものを世間の方は嘲笑う風潮があるので、それを避けるために、オーディションを見せることによって、アイドルが出来上がるまでの努力苦労を公開しています。

嘲笑うのはSNSの発達により、ファンとアイドルの距離が近くなり起こった現象なのかなと思います。あと日本の芸能界は肩書きが好きなので、オーディションによって選ばれた事実を残したいという理由も考えられます。

アイドルのジャンル

このようなオーディション発のアイドルも含めて、現代のアイドルは3つのジャンルに分けられるのではないかと話されていました。それは憧れ系/パフォーマンス系/親しみ系です。

しかし、このジャンルを区切らずにモヤモヤさせておいた方が、様々な層のファンの方を取り込めます。だからわざわざアイドルと名乗らないグループも多くなっています。

個人的にはグループ自体が複数のジャンルを併せ持つ場合や、グループ内に複数のジャンルを持つメンバーがいる場合もあると思います。

例えばNiziuオーディションによって成長過程を見せて、親しみ系が好きなファンを獲得し、高いクオリティのパフォーマンスを披露することにより、パフォーマンス系が好きなファンも獲得できると考えられます。

ただパフォーマンスが高くなってしまうと、未完成を楽しんでいた親しみ系のファンの方が離れてしまうかもしれません。それはある程度仕方がないことなのかなと思います。

また乃木坂46だと最近になって5期生が入って来たり、まだ10代で未完成のメンバーが沢山います。それに対して3期生で後輩やファンから憧れられるようなお姉さん系のメンバーも沢山います。

このようなグループだと親しみ系憧れ系の2つのファン層を獲得することができます。もちろん箱推しという方もいらっしゃいますが、このようにグループ内に複数のジャンルのメンバーがいる場合もあると思います。

ベタ/メタ/シュール

あとベタ/メタ/シュールという話をされていました。エンタメは普通に楽しむ批判して楽しむ批判をする人がいる構造ごと楽しむ3パターンがあるそうです。

僕は最初「確かにそういう種類のファンっているな」と考えていたのですが、Xで坂道系を例に出している方がいて、それを見たら自分の中でしっくりきたところもあったので載せておきます。

ベタ乃木坂正統派の美しい系アイドル。
メタ櫻坂→曲に強いメッセージ込めてアイドルの常識壊そうぜ系アイドル
シュール日向坂→そんな争い辞めようよ!ハッピーオーラ!系アイドル

ただ最近はこの構造を根底から覆そうとする「僕が見たかった青空」もいます。てか過去にはAKBグループで成立していたベタ/メタ/シュール坂道系が覆したのかも知れません。秋元康の狙いは何なのでしょうか。

シンプルな番組の感想

令和ロマンの娯楽がたり』という番組で話している内容は凄く面白いんだろうなと思います。でも全然追いつけないので、3回見て白紙2枚に書き出してnoteでまとめたことによって、やっと自分なりに理解できました。

話している内容が難しいし、見ていてくるまのテンションが怖い時があります。また全体的に笑ってたり共感してるけど、僕は追いつけなくて「今なんで笑ってんの?どういうこと?」って時もあります。

あと僕の嫌いな「日本人は~」っていう話もしていました。それを言うなら「海外では~」っていう視点の話を実例をあげてしてくれないと、何が日本っぽいのか全然分からないです。

それと山崎怜奈さん顔めっちゃ可愛いくて好きなんですが、話すトーンがホラン千秋過ぎて聞いててしんどくなります。Aマッソの加納さんと話してる感じが喧嘩でも始まんのかと思いました。

このように色々思う所はあったので、途中から乱入してきてお堅い議論をぶち壊した永野さんが最高でした。ダウ90000の人に「なんだ。お前の喋り方。異才ぶりやがって」って言っててマジですっきりしました。

おわりに

最後のシンプルな番組の感想を読んで「じゃあ見なけりゃいいじゃないか」と思うかもしれませんが、話し合い自体は凄く面白いし、討論番組で意見は分かれて当然なので、それは別に良いのかなとも思います。

本日も読んでくださりありがとうございました!

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