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読む前の自分にはもどれない?

通りがかりの本屋に吸い込まれ、新刊の棚へ。本の題名、著者、装丁をなんとなく眺めていたら、ある本の帯の片隅に小さく「読む前の自分には もどれない」と。

帯のキャッチコピーを読むのも楽しみの1つだけれど、うつうつとして病院に向かっていた私にとって、この惹句は刺激が強すぎた。この本を読んで、ひょっとすると持病が劇的に完治するかもしれない。いや、まさか。むしろ壮大に悪化するかもしれない。あるいは、超びびり屋になるかもしれない。とんでもなく悲観的になるかもしれない、等々。

一体、どんな凄い小説なんだろう? ホラー系? ディストピア系? 感動もの? ポジよりもネガな妄想が止まらず、手に取る勇気が出ずに退散。罪なキャッチコピーだなあ。

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