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息子は心が弱い訳ではない

昨日、幼稚園の先生から連絡があった。

お遊戯会の予行練習が不安で大泣きしていたので、その旨を連絡張に書いておいた日の帰宅後の事だった。

お遊戯会では、息子が先頭になって舞台に上がっていかなくてはならず、そのタイミングを自分で覚えなければならない様で、不安で一杯だったようだ。

その他にも、以前帰りのバスを待つ時、いつもと違う部屋で待つように指示されて、パニックで泣いてしまった事があったとお話を伺った。

息子は、小さな変化に敏感で、いつもと違う事に大きな不安を抱きやすい。

不安になる、という事は誰が教えたわけでもなく息子の中で一番先に現れる感情のようだ。

不安を感じやすい子は、周りを気にする傾向が強い。

周りの様子が気になっている事が当たり前なので、自分も周りから見られていると思い込んでしまう。

そうするとプレッシャーに囲まれながら生活をすることになるので、疲れやすかったり生きづらさを感じたりする。

人に対しての感情や評価も、次々と涌き出てきて止まることがない。

だから、お遊戯会の練習でも
「○○ちゃんと○○くんは、ちゃんとやっていなかった。」
等という言葉が出てくる。

私も不安や恐怖を感じやすい。
今まで人より心が弱い人間なのだと思って生きてきた。

しかし、客観的に息子を見ていると不安感が強いからと言って、心が弱い訳ではないと気が付く。

ただ、脳からの指令で一番通りやすい回路が不安という伝達回路なのだ。

それは、生まれ持った特徴であり、運動神経が良い子もいれば、悪い子もいるのと同じ類のものであるように思える。

運動も神経回路の問題で、教えなくてもそれを上手に使える子もいるば、いくら教えても上手に使えない子もいる。

持って生まれた神経回路の特徴で、心がどうこうという問題ではないのだということ。

心も脳からの指令で動いている。

心が感じている、といつの頃からか思い込んでいたけれども、心だけでは何も感じない。

脳からの指令がなければ、感じることなど出来ないのだ。

ワクワクが強く現れる子もいるだろうし、怖いが強い子もいるし、悔しいが強い子もいるし、寂しいが強い子もいる。

その生まれ持った脳の神経回路の特徴を変えることは難しい。

でも、身体と同じで、使いにくい筋肉を動かす訓練をしていると、神経系が発達して使いやすくなっていくのではないか?

自ら意識して使いこなせる様になっていければ、心を自在に操れるようになる。

不安の神経回路が強いのであれば、楽しむ神経回路を訓練してあげる。

楽しむ神経回路を沢山使っているうちに、段々と不安ばかりを使わなくても良くなっていく。

私の中でそんなイメージが浮かんだ。

息子は不安を感じやすいが、優しさや人を思いやる気持ちも強い。

こうだから良いとか、ああだから悪いとか、そうゆう固執した思考を、先ずは私が消していかなければならないな。

子育てとは、自分自身と向き合うこと。

息子を見ながら、自分を見ている。

息子を認めながら、自分を認めるている。

息子と共に少しずつ、自他を認め、寄り添いながら、生きやすさを追求していこう。







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