ゆえし@育休パパコーチ
幼児教育って大事?根拠ある早期教育の重要性〜『「学力」の経済学』より〜
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幼児教育って大事?根拠ある早期教育の重要性〜『「学力」の経済学』より〜

ゆえし@育休パパコーチ

「幼児教育」というと、何だか教育意識の高いご家庭の話に思うかもしれない。

だがそうではなくて、幼児期の教育はその後の人生を左右しかねない要素が詰まっているというお話。その根拠は…。

この記事は…

・小さな子どもをお持ちの方
・幼児教育に興味のある方
・教育関係に携わっている方

に役立つ記事です。

☆まず結論☆

幼児教育は重要。教育の基本は「細く、長く、繰り返し」。

ただしこれは、偏差値を高くして進学校に合格するための教育ではないことに留意いただきたい。

☆私の教育バイブル『「学力」の経済学』より☆

 以前読んだ『「学力」の経済学』という本がある。

とても話題になった本なので聞き覚えのある方もいらっしゃるかもしれない。

この本は、ややもすれば、“主観的“な理論で語られる教育本が多い中で、

科学的なエビデンスを元に“客観的に“言えることをまとめた本だ。

教育業界の端くれとして、とても興味深く読んだのを覚えている。
この本の中にこういう一説がある。

もっとも収益率が高いのは、子どもが小学校に入学する前の就学前教育(幼児教育)です。(中略)人的資本への投資はとにかく子どもが小さいうちに行うべきだということを示しています。
『学力の経済学』より抜粋

☆幼児教育の重要性「ペリー幼稚園プログラム」☆

 幼児教育の重要性を語る上で欠かせないのが「ペリー幼稚園プログラム」だ。以下本書より抜粋。

「ペリー幼稚園プログラム」は(中略)低所得のアフリカ系米国人の3〜4歳の子どもたちに「質の高い就学前教育」を提供することを目的に行われ(中略)
 ・幼稚園の先生は修士号以上の学位を持つ児童心理学等の専門家に限定
 ・子ども6人を先生1人が担当するという少人数制
 ・午前中に約2.5時間の読み書きや歌などのレッスンを週に5日、2年間受講
 ・1週間につき1.5時間の家庭訪問
 という非常に手厚い就学前教育を提供しました。

このペリー幼稚園に入学した子とそうでない子を分け、40年間にわたって追跡調査を行った結果、

ペリー幼稚園の生徒たちはそうでない子に比べて(以下本書より抜粋)

 ・6歳時点でのIQ → 高い
 ・19歳時点での高校卒業率 → 高い
 ・27歳時点での持ち家取得率 → 高い
 ・40歳時点での所得 → 高い
 ・40歳時点での逮捕率 →低い

という結果になったそうだ。

ポイントの1つは小学校入学時点でのI Qは確かにペリー幼稚園に入学した子たちの方が高かったようだが、

『8歳時点ではほとんどその差は無くなってしまった』(本書p84)、とのことだ。

☆非認知能力☆

 ではIQによる差が出なかったにも関わらず、なぜ所得が高かったり、持ち家取得率が高かったのか?

この問いを理解するうえで欠かせないのが「非認知能力」という言葉。

相対する言葉である「認知能力」というのは数字で表すことのできる力(テストの点数、通知表の結果など)。

つまり非認知能力とは、数字で表すことのできない力(意欲的であるとか我慢強さ、最後までやり遂げる力など)となる。

そして勉強によってこの非認知能力を高めることができる。

ペリー幼稚園プログラムでは、子どもたちの非認知能力を改善した、という結論だ。

「いやいや、部活動とかスポーツでも非認知能力って高められるでしょ??(´・Д・)」

 確かにそうなのだが、社会に出てから求められる非認知能力とは、多くが勉強によって鍛えたものだ。

ハードトレーニングをこなすための我慢強さと、大量の問題集をこなす我慢強さとは近しいものではあってもイコールではない。

☆高校のレベルより、高校の通知表が大事?!☆

 プリンストン大学ボーウェン教授の研究によると、

 米国では、大学生の中退率が40%近くに上るという事実に着目して、どういう学生が中退し、どういう学生が中退せずに卒業する傾向が高いのかを調べました。(中略)その結果、中退することなくきちんと大学を卒業できていたのはSATの成績が良かった学生ではなく、出身高校のレベルにかかわらず通知表の成績が良かった学生だったことが判明しました。(中略)高校でよい成績をとる過程で獲得した非認知能力(まじめ、先生との関係が良い、計画性がある、やり抜く力がある、など)は、高校を卒業した後も、彼らを成功に導いてくれたのです。

☆まとめ:親は誰しも子どもの幸せを願う☆ 

・ペリー幼稚園プログラムでは、早期教育で非認知能力が改善
・IQは8歳までで有意差がなくなったが、その後の所得には明確な差があった
・非認知能力は人生を成功に導く可能性がある

 「幸せ」とか「成功」の定義は人によってまちまちなので、一概に教育によって幸せになる、とは言えない。

ただし、教育によって得られた非認知能力が、その子のその後の人生の長きにわたって影響を及ぼす。

子育てに正解はないと思うが、こんなエビデンスを参考にした子育てを考えてみるのはいかがでしょう?


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ゆえし@育休パパコーチ
湘南在住✅学習塾業界で19年目に突入✅1年間の育児休業が終了✅6歳と1歳の娘の子育てに奮闘中✅教育、子育て、勉強に関する知見や男性育児休業の経験、情報を発信中✅noteのPVが25000突破!✅ 【ブログ】https://papaoyakudachi.net