子どもと見て“一緒に考えてみたい“アニメ4選
子どもがいると、いかんせんアニメを見る機会が増えてきます。
家で見ているので必然的に私も見ることになり、
そのうちに子供より詳しくなったりしています(笑)
ただ大人なのでアニメの“見方“は子どもとは当然変わってきます。
今日は娘が見ている(た)アニメとそこから得られることや、子どもと一緒に考えてみたいことをご紹介します。
・アニメが大好きな親御さん
・子どもに色々なことを考えさせたい親御さん
・プレママ、パパ
☆大前提☆
「このアニメを見せればこうなる」というものではありません。
ただアニメをきっかけに、色々なことを考えてもらうことはできると思います。
ご家庭でのアニメ視聴を「ただのアニメ」にするか、「考えるきっかけ」にするかは親次第かと思います。
偉そうですみません。。。。f^_^;
あくまでも個人の感想です。参考程度になれば幸いです。
☆「それいけ!アンパンマン」☆
アンパンマンの世界では多くの登場人物が、有能な実業家です♪
「登場キャラクター各々が自分の“できること“に自信を持って、
それをみんなに広めたい!」と思っていますよね。
例えば。。。
てんどんまん
「あたしの天丼は、最高ざんす!」
カツドンマン
「ミーのカツ丼が最高でぇす!」
かまめしどん
「オラの釜飯こそ、世界一だべ」
みんな、自分の商品に自信を持っていて、
「今から街のみんなに、この(商品)を配ってくるんだ( ´∀`)」と意気揚々出かけていきます。
これは将来、何らかの職業につく子どもたちにとって大切なことではないでしょうか。
現実世界では色々あるにせよ、
商売の基本中の基本は「ウチのいい商品を多くの人に知ってもらって、幸せになって欲しい」という思いです。
ちなみに原作者のやなせたかし先生は、
人生の楽しみの中で最大最高のものは、やはり人を喜ばせることでしょう。すべての芸術、すべての文化は人を喜ばせたいということが原点で、喜ばせごっこをしながら原則的には愛別離苦、さよならだけの寂しげな人生をごまかしながら生きているんですね。
『わたしが正義について語るなら』より抜粋
アンパンマンの世界では“お金“が媒介しないという特殊性こそあれ、
やなせたかし先生の「喜ばせごっこ」という概念を、みんなで体現しているのかもしれません。
あのくらい自信を持って他人に勧められるものがある生き方は、
ある意味幸せなことですよね☆(๑>◡<๑)
☆スタートゥインクル プリキュア☆
プリキュアシリーズは長年続いていますが、このスタプリはズバリ"多様性"がテーマです。
何しろ、登場するプリキュア5名のうち、2名が宇宙人(!!!)
もはや地球人ですらないということ(笑)
出てくる登場キャラクターも、さまざまな星の宇宙人たちです。
住む環境も違えば、見た目も考え方も何もかもが違います。
価値観が違う者同士がどういうスタンスでお互いに向き合えばいいのかを、教えてくれる教材になり得ます。
「スター☆トゥインクルプリキュア」のシリーズ構成、村山功氏は雑誌インタビューの中で
初代の「プリキュア」の頃から多様性は一つのテーマでした。「絶対」はテーマと相反するのではないかと。特に今回は「相対」という形での多様性を描くと、明確に方針として打ち出しています。そのため、「絶対」という言葉は使わないようにしようと。「まほプリ」の時には、「あらためて『プリキュア』という作品を、小さな子にも分かるように描いてくれ」という命題があったので、プリキュアの決めゼリフにもよく使われる「絶対」は封じませんでしたが、今回は満を持してという感じです。
『アニメージュ』2020年1月号増刊「スター☆トゥインクルプリキュア」特別増刊号(徳間書店)P29 より抜粋
オンラインで世界中の人たちと気軽につながれる時代です。
「多様性」を認める考え方は、私たち以上に、子どもたちにとって大切な力になり得ると思います。
☆映画『ズートピア』☆
この映画の核心は「差別と偏見からの脱却」です。
以下、ネタバレ注意ですね(`・∀・´)ご了承ください。
優秀な成績をおさめ、夢を叶えて警察官になったウサギのジュディ。
正義感に燃える新米警官として警察署に派遣されますが、交通違反の取り締まり係に配属されてしまいます。
ちょうどその時、物語の舞台である街「ズートピア」では肉食動物の誘拐事件が起きていました。(中略)
しかし誘拐事件の裏には、二人が予想もしない企みが隠されていたのでした……。
端的にお話しすると…
・ズートピア→アメリカ
・ジュディ(ウサギ)→女性
・肉食動物(キツネ)→黒人
を例えた、差別と偏見からの脱却物語です。
もちろん物語として小さいお子さんと見ても十分楽しめるのですが、
その奥には深い現代アメリカ社会に潜む“差別意識“が潜んでいます。
↓こちらのnoteでも詳しく書かれていました。
興味のある方はぜひご覧ください(`・∀・´)
☆(番外編)ちいさなプリンセス・ソフィア☆
私自身がそれほど見たことがないので、“番外編“といたしましたf^_^;
この物語の1番のキモは「旧来の価値観の崩壊」です。
ソフィアは、8歳のお姫様だ。生まれながらの王族・貴族ではない。街で靴屋をしていたソフィアの母親が国王と再婚したことで、ある日突然、プリンセスに「なった」。国王には前妻との間に子どもが2人いる。
旧来のディズニープリンセスといえば、
・生まれながらのお姫様
・王子に見そめられて王女になる
・王子と結ばれるのが物語のゴール
であることが多いです。
しかし…
ソフィアたちが住むのは魔法の王国で、そこでは空飛ぶ馬ペガサスに乗ることができる。母親の再婚でお城に来たばかりのソフィアは「王子の競技」とされてきた「ペガサス・ダービー」に自分も出場したい、と言う。「プリンセスのすることではない」と義姉のアンバー姫から即座に否定されるが、ソフィアはあきらめない。それを見て国王は息子のジェームズ王子にソフィアにペガサスの乗り方を教えてやるように諭す。
『東洋経済オンライン「ディズニーの姫でソフィアが別格な理由」』より抜粋
↓1話だけディズニー公式YouTubeで見られます。
私が最も注目したのは、ソフィアの生き方が「人生は自らの手で切り開いていくもの」という強いメッセージであるということです。
ソフィアは生まれながらのプリンセスではなく、努力によりお姫様としての資質を「獲得」していく。ここで、人の運命は生まれながらに決まっているのではなく、学びと努力によって変えられるという、アメリカンドリームがわかりやすい形で描かれる。
娘たちにもいつも「守られる存在」ではなく、自分で人生を切り拓いていけるような、積極的な女性になって欲しいものですf^_^;
☆まとめ☆
✅アンパンマンにみる実業家精神
✅スタプリにみる多様性の受け入れの姿勢
✅ズートピアにみる差別と偏見からの脱却
✅ソフィアにみる自らの手で切り開いていく人生
いかがでしたか?
冒頭にも申し上げたとおり、子どもたちがこのアニメを見て勝手にこういった意識を持ってくれる訳ではありません。
ただせっかくの良質なアニメたちから、大人が少し手を差し出してあげるだけで、より深く考えるきっかけになり得ます。
週末にでもゆっくりお子さんとアニメを見て、一緒に話をしてみませんか?
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