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不登校、ホームスクールを選択した子どもの社会参加。第一歩はどうする?

 不登校やホームスクールを選んだ家庭は、子どもが自分の好きなこと、人に伝えたいことを話したり共有する場が少ないことに悩む時期が、少なからずあると思います。

まずは家族の中のひとりが、子どもの話し相手になれている状態は大前提ですが、その先、どう人や場とつながっていったらいいのでしょうか。

・子どもの興味関心や好きなことが理解できたら、それに合うような選択肢(習い事、イベント等)を提示する。

・行ってみて、本人が楽しめたらラッキー。嫌がったら辞める。無理に「せめて3ヶ月は」とか「お金払ったんだから最後まで!」と参加を強要しない。

・年齢によってはSNSで発信してみる(例えば、creatubblesというアプリで自分の作品(絵や写真、デジタル作品等)を投稿できる。登録している世界中のキッズクリエイターやその保護者、教師からbubble(いいねの代わり)を貰えるので面白い)。

・YouTuberにコメントを送ってみる(過去に、息子もコメントを送った経験があり、その方とは今も細くつながっています)。

・不登校、ホームスクーラーの居場所は増えているので、気になった団体や個人に直接連絡してみる。

結局、親が試行錯誤するしかなく、うまくいく方法も家庭により様々なのですよね。

そんなことをお昼くらいに考えていた9月3日(木)。夜8時からのnoteフェスに参加しました。

視聴したのは、「インターネット時代の新教育 (ヨビノリたくみ × 吉村総一郎) 」

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これらの問いに、吉村さん、ヨビノリさんがお話してくださいました。

【教育って必要?】

・勉強はエンタメであり手段。贅沢なもの。知りたいこと、やりたいことにフォーカスするもので、積み上げるものではない(※)。

目的がないならやらなくていい。目的をみつけるには、好きなもの・得意なものを見つけること。自分が社会でどのように関わりたいかを知る。社会を知るには、動画を見たり、いろいろな人に会い刺激を受けることが大切。


【N高での学びとは?】

・N高では、好きなことを好きなだけできる。一人ひとりが学びたいジャンルが違う。得意を伸ばせる。

・今後、社会が上記を求めるようになる。この20年でそのように変わってしまった。

専門領域をかけ合わせると、自尊心、社会への貢献度が上がる


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【インターネット時代の学びは二極化するのでは?】【学びに興味のない子はどうしたらいいの?】

N高の20〜30%の生徒は、”尖って”いる。残りの生徒は、いわゆる普通。思い出してみると、高校生の頃は大半の人がフワフワしていたはず。

N高の役割は、コミュニティ✕コーチング。コミュニティ内のコミュニケションで刺激を受けると、セレンディピティが生まれる。人生が変わるモチベーションに出会える。

インターネットは「異業種交流会」。やることが見つからない人ほど、情報発信が大事。発信し始めると、自分がどんな人間かが分かるようになる。

会いたい人がいたら、発信して自分がその人になってしまったほうが早い(会いたい人について発信?ここは子どもたちの話し声で聞きもれています。アーカイブ視聴で確認)。お二人ともおっしゃっていました。


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【修学旅行や部活はどう変わる?】【ネット高校で友達はできる?】

強制的なものは苦痛でしかない。行きたいから行く修学旅行、やりたいからやる部活に変わっていく。

ネット高校でも友達は作れる。例えば、MMO(ドラクエ、FF)や、ゲーマー向けのボイスチャットサービスDiscord内で。

e-Sportsの大会に一緒に出ていた人同士の関係は長く続きやすい。


【これからの学校はどう変わる?】

学校の先生は、ティーチングからコーチングに移行せざるを得なくなる。

コーチング的な教師とは、生徒と一緒に将来を細く長く見続ける共同研究者、伴走者。本人が知りたい、学びのモチベーションを上げる存在になる。

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子どもが自己表現したり、人や社会とつながる第一歩は、「家庭」のようなコミュニティが大前提。

そこから先、子ども本人のTryは「好きなことを自分で発信する」。好きなものの大会に出てみる。

親のsupportは、コーチング的な伴走者と出会える環境を探す。

まだまだ試行錯誤の旅路の途中。数歩先を照らしてくれた、noteフェスでした。

(※)ちょうど読んでいた本の一節に、同じことが書かれていました。

『あなたの子どもにぴったりの「学習法」を見つける本―5つの「ラーニングスタイル」で個性を伸ばす』PHP研究所発行 P315 より以下引用。

「積み上げるとき、創造的な過程は尊重されません。指示するときは、単に事実と答えを与えるだけです。教育は引き出すことであり、知識を創造することに積極的に関わること、頭の中の思考プロセスを目覚めさせることです」



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