中国茶1000人チャレンジ35、36人目
中国茶お茶淹れ1000人チャレンジの経過報告です。
▼チャレンジ宣言はこちら
※ 1〜3人目のレポも上の記事内に書いています
▼4〜5人目(わたしの父と母)
▼6〜17人目(音声SNSで繋がったお茶仲間)
▼18〜33人目(出版塾仲間)
▼34人目(古巣カフェ社長)
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「打ち上げ茶会をしましょう!」
「よろしければ我が家へお越しください」
とある中国茶のイベントでご一緒したYさんとMさん。
半年ほど前から準備を進めてきたイベント、無事に本番を大成功のなか終えることができた。
大きな山場を超えた開放感とともにゆったり気軽にお茶を味わいたい…と思っていたところで「打ち上げしよう!」ってその場ですぐに決まってちょっと笑った。
お茶のイベントの打ち上げでまたお茶飲むの。
3人とも同じ気持ちだったのもうれしかった。
後日。
自宅サロンを主宰しているYさんのお宅へMさんと共に伺った。冬。あいにくの雨。寒い。これはお茶がおいしくなるぞ。
閑静な住宅街。
招いていただいたYさんのご自宅は、…すごかった。
居住空間とサロン空間がしっかり分かれていて、そのサロンも広々としていて心地いい空間。テーブルの上には茶器が一式すでに用意されていた。
かっこよすぎる…!
わたしもいつか自分のサロン持てるようになりたいなぁ。そしていろんな人を招いてお茶会たくさん開きたい。
Yさんの茶芸に私は憧れている。
数年前に初めてYさんの淹れるお茶を飲んだとき震えるような感動をおぼえた。
Yさんの手から注がれる茶が光をまとった聖水のように見えたから。そのお茶を口に含んだ時の心地よさはいわずもがな。
なぜYさんのお茶があんなにすごいのか。
それはお人柄を見ればすぐにわかる。
茶は人生をうつす鏡。
一朝一夕で追いつける境地じゃない。そしてその境地はおそらく今の私が進む道の延長線上にはない。だから私は生まれ変わったらYさんのような女性になりたい。
同じようにMさんも私の憧れの人。
10年以上前、東京でも中国茶を学びたい、と思い教室をいろいろ検索していたとき偶然見つけたのがMさんのブログ記事。茶席の写真があった。
余計な飾り付けはないシックな茶席にシンプルな白い茶杯が並ぶ。その茶杯に真剣な眼差しでお茶を注ぐMさんの姿。
かっこよすぎた。
私もこんな風にお茶を淹れられるようになりたい!!
即決だった。ビビッと電流が走るような衝動に弾かれてMさんが学んだと言う茶藝教室へ申し込みのメールを送った。
その教室での学びが今の私のお茶の背骨になっている。あの時Mさんのあの写真に出会っていなかったら今の私はない。
そんな憧れの二人とのお茶会。
夢のようだった。
3人とも中国茶の淹れ手。
一人ずつ順番にお茶を淹れていった。
お茶を淹れた後は静かに香りと味を感じ、言葉をかわす。お茶のことも、他愛ないことも、とぎれることなく会話は続き時間はあっという間に過ぎていった。
お茶ももちろんおいしかったけど、
私にとっては二人の茶藝が
なによりのごちそうだった。
ずっと見ていられる。
見ていたい。
茶藝といっても
曲芸をするわけじゃなく、
やることはシンプルに
お茶を淹れること。
なんの変哲もない。
ただお茶を淹れるだけ。
毎回同じことをしている。
でもなぜか飽きない。
心地よさを感じる。
もっと浸っていたいと感じる。
一体なにがそうさせるんだろう。
答えはまだ模索中だけど、私もそういう人の心を惹きつける茶藝ができるようになりたい。