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中国茶1000人チャレンジ18〜33人目

中国茶お茶淹れ1000人チャレンジの経過報告です。

▼チャレンジ宣言はこちら
 ※ 1〜3人目のレポも上の記事内に書いています

▼4〜5人目(わたしの父と母)

▼6〜17人目(音声SNSで繋がったお茶仲間)

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まさにこの1000人チャレンジを思い立ったきっかけの出版塾。

2021年12月に行われた1泊2日の執筆合宿へ、お茶道具を一式持って参加した。

夜とかきっと自由時間はあるだろうから、そこでみんなに烏龍茶を味わってもらいたい…!!

出版塾はその名の通り商業出版を目指して企画やプロフィールの作り方、本の構成や書き方まで学べる講座。

各分野のスペシャリストや私のような変わり者までいろんなタイプの個性豊かな仲間が集まっていた。中国茶どころかお茶というジャンルで挑んでいたのはもちろん私だけ。

40人くらいのメンバーの中で1人だけ「台湾茶好きでよく飲んでる!」という方がいたけど、他のみんなはおそらく中国茶という名前は聞いたことあってもよくわからない、飲んだことない、という方がほとんど。

これはチャンスだ!!

出版塾は半年間。
前半は香港からオンラインで参加していたけど、ちょうど年末年始に合わせて約1年ぶりに家族で日本へ一時帰国する予定があったので、夫にお願いして執筆合宿に私一人参加させてもらった。(その間、夫と娘は2人で別の場所へ1泊旅行)

オンラインでお互い顔は認識していたけどリアルで会うのは今回の合宿がはじめて。

こんにちは〜はじめまして〜!という感じで挨拶して、普通におしゃべりして、違和感なく輪の中に受け入れてもらえて本当に感謝。

合宿のセミナーは午後からスタート、というわけで、有志で当日午前中から集合して箱根神社と九頭竜神社本宮へお参りしてから宿へ向かった。

ほんとみんな気のいい人たちで楽しい時間はあっという間だった。

そしてここからである。

お茶道具を荷物に詰め込むのは簡単。

問題は、ちゃんと現場で広げて
「お茶しませんか」とみんなに声をかけることだ。

やっぱり思うのは、「お茶会するからよかったら来てください」って誘うのは楽なんだよなぁ…ということ。

お茶に興味がない人は最初から来ないわけで。来てくれる人はお茶飲む気満々だから会場でも「さぁお茶飲みましょう!」ってスムーズにはじめられる。

でも今回この宿に集まっているみんなはお茶飲むためじゃなくて出版塾に参加するために来ている。

夕飯の後は部屋で飲み会も行われたりするわけで、お茶差し込む隙間なんかあるんだろうか。

みんないい人たちだから「中国茶持ってきたらよかったら一緒に飲みませんか」って誘えば、きっと「いいよ〜」って乗っかってくれる人の方が多いと思う。

でももしかしたら、断るのは申し訳ない…みたいな感じで、私の発言によって相手に気を遣わせてしまうことになるかもしれない。

やはり土壇場でビビる。

いやいやいや、
やるって決めたんだからちゃんとやろう。
行動に移せよ私。

ビビる気持ちを乗り越えるためにまず私がやったのは、
気持ちのハードルを下げること。

なにも参加者全員に飲ませなくてもいいから。
自分の部屋のメンバー(4人1部屋)だけでもとにかく誘おう。

荷物を置きに部屋へ行った時、その場にいたメンバーに声をかけた。

「中国茶持ってきたらよかったら、夕飯のあと一緒に飲みませんか」

すると

「えー!!飲む飲むー!!!」

みたいな感じでめっちゃ食いついてきてくれた。

ほんと、気のいい人たち。

その言葉、リアクションに私の心はすごく救われた。

そしてもう一つ。
午後のセミナーが終わったあとは1時間程度の自由時間を挟んでから夕方まで各自執筆に取り組む時間があった。

この自由時間中、私は部屋のテーブルにお茶道具を広げておいた。

ここまでやって「やっぱりやめよう」には、もうならない。

参加するって言ってくれた人がいる。
茶器は一式すでに広げてある。

ここまでくればいつもの「お茶会開催するよ〜」の状態が整ったわけだから、あとは気軽に誘えるようになった。

夕飯のときにも「このあとよかったら〇〇号室で中国茶飲みませんか」って声をかけるともれなく「行く行く!」とポジティブなお返事をもらえた。

素直にうれしい。

それだけじゃなくて部屋のメンバーが「ちゃんこが中国茶淹れてくれるって!」と一緒に誘ってくれたりもして、ああ、もう、ほんとありがたい。

そして部屋でのお茶会。

他の部屋からも続々と集まってきてくれて、
和やかな雰囲気でスタートした。

この日私が持ってきたのは、
広東の烏龍茶・鳳凰単叢(ほうおうたんそう)。

日本のお茶とも違う、ペットボトルの烏龍茶とも違う系統の、広東省の烏龍茶。花のようであったり、フルーティーであったり、なんともいえない不思議な、お茶なんだけどお茶っぽくない甘い香り。

「こんなお茶もあるんだ!」って感動してほしいと思ったから、これぞ!と思う鳳凰単叢を持って行った。

ガチンコで淹れようと思っていたから、茶器一式と電気ケトルと延長コードも持っていた。

その茶器を見てかわいいね〜って言ってくれたり、どうやって淹れるの?と聞いてくれたり、あたたかく、関心を寄せてくれた。

出版塾では運営主催のセミナーやオンライン勉強会以外にも、メンバーが有志で自主的に“壁打ち会”を開催したりしていた。

「自分はどんな企画が作れるのか…」とただ一人で悶々と考えているだけだとどうしても行き詰まってしまう。

そういうとき誰かに“壁”になってもらって、独り言のようにでも自分の考えを話していく。自分以外の第三者から質問や意見、感想を教えてもらえるだけで、もう一歩前に進めるようなそんな感覚で。

お互いそういうコミュニケーションをしていたから、他のメンバーがどんなことをしているかもだいたい分かるようになってきて。

そんな中で私はひたすら「中国茶の本書きたい」って話をしていたから「これがあんなに言ってたそのお茶か」という感じで興味を持ってくれたのかもしれない。

出版塾の環境が自然とそうさせてくれたのかもしれないけど、他人の興味関心に心を寄せてくれるメンバーたちは、やっぱり本当に素敵な仲間だ。

これまたありがたいことにこの時の様子を動画に撮ってシェアしてくれた。

みんなのリアクションひとつひとつが最高にうれしい。

特に鳳凰単叢の香りを感じてもらったときの「ハーブティーよりいいかも」の一言は心の中でジャンプしながらガッツポーズした。

そうなの。これなの。
おいしいお茶はテンション上がるんだよね。
この感覚をもっと多くの人に味わってもらいたい。

1煎目はお茶に注目してもらって、2煎目以降は少しずつお茶からみんなの会話へとシフトしていった。

結局何煎淹れたかわからないけど、お茶を囲みながらまったり話し込んだ。

最後解散するときに「いい時間だった」「整った」って言ってもらえて、あぁよかったなぁと。

勇気を出してお茶持ってきてよかった。みんなに感謝。

これからも「お茶しませんか」って声をかけ続ける勇気をもらえた。

出版塾のメンバーにお琴の大師範の先生がいて。

なんと身長の1.5倍もあるような大きさの本気のお琴を合宿に持ってきて、みんなに披露してくれた。しかもお茶会をやってる部屋で一緒に。

普段はおっとりしたやさしい印象の先生だったけど、お琴を前にした時の、演奏をしている時の、真剣な眼差し。なめらかな指遣い。かっこよかった。

奏でる音もほろほろと美しくて、雅な世界観にうっとり。部屋の雰囲気ががらりと変わってみんなを虜にした。

後半は部屋の中でお茶とお琴が同時進行して、お琴を聴きながらお茶を淹れて飲むとても贅沢な時間を味わせてもらった。

控えめに言って最高。

いつか先生の拠点である金沢に行って、お琴や地歌と中国茶のコラボイベントやりたいですって言ったら、ぜひやりましょうと前向きなお返事をいただけた。

生きる楽しみが増えた!!
金沢行くぞーー!!


このとき一緒に烏龍茶を飲んでくれた原田翔太さんに感想をお伺いしました!めちゃくちゃテンション上がるうれしい言葉盛りだくさんだったのでぜひご覧いただけるとうれしいです✨

※お茶の感想をお伺いしているのは動画の15分42秒〜

15:42  烏龍茶は想像を超えて雄弁、飲む体験は鮮烈だった

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