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2月お茶代課題 J-POPまもる君問題

「守る」ことそれ自体の男女平等化がある一方で

脱輪氏によると(上の記事よんでね)
①いったいなにから・なぜ守る必要があるのか?
②また、このようなフレーズがJ-POPの歌詞の中に登場・定着したのはいつ頃で、
③どのような文化背景と関わり合っているのか?
④これらの問いが問われる機会が少ないのはなぜか?

という問いがある。

脱輪氏のまとめた文章によると、「守る」ということの実態は現代の希薄な人間関係をカモフラージュするために仮想敵を作り出しそれから相手であるパートナーを守ることで満足感を得ることである。

「守る」ということはざっくりわけて二つの意味がある。
一つ目は経済的に「守る」ということ。
二つ目は精神的に「守る」ということだ。


経済的に「守る」ということ

「守る」ということは扶養されること、生活費を払ってもらうことだと考えている。悪く言えば「守る」ことは対象を経済的に「囲う」ことであり、「守られる」ことは「囲われる」ことである。イエ制度が確固たるものであった時代は嫁に行くという際に、その女性の所有権が実家から夫になる人へ移行されるということが「婚姻」関係である。

現代においては(私が知る限り、)「私は親に所有されており、嫁に行くことによって、私の所有権は夫に移行される」というふうに考えている人は少なくなってきているように思う。(もともとそのように考えていた人はいないのかもしれないが、)

しかし、実態は昔とあまり変わらない部分も多いため、自分の状況(ほかの人に所有される私)を感じさせる一方で、それを現代の感覚にあった方法で歌っているJPOPは「囲う」「囲われる」ことをオブラートに包んで表現していることが想定される。そして、薄々「ほかの人に所有される私」を自覚している人々はJPOPに感動し、楽曲は人々によってヒットに導かれる。

精神的に「守る」ということ


一方、精神的に「守る」ということも想定される。今回は扶養される側が扶養する側を精神的に「守る」という場合を考える。
精神的に「守る」ということは、「扶養している側がある程度不利な状況になった際にも見捨てない」ということとも読み取れる。

精神的に「守る」ということは、具体的にはパートナーを実質、扶養している側が解雇されたり、失業したり、転職する際にパートナー関係を解消することをせず、再就職に向けフォローをしたり、精神的なケアをすること、もしくはケアをする制度に適切にアテンドすることである。

「囲い」「囲われる」関係であるパートナー達もある状況下では対等に支えあうことができるようだ。(希望的観測)

反対に危機的状況の際に支えあうことができないとパートナー関係は解消する方向に向かうように感じる。

まとめ、良いか悪いかべつとして

私は「恋愛?(笑)馬鹿じゃねーの、性欲だよ全部」と思い、恋愛を謳った楽曲を下に見てきた。しかし、今回改めて考えた結果、恋愛、婚姻関係をうたったJPOPは、オブラートに包んだ「守る」という表現をしたうえで、リアルな状況を描写しているように感じた。

「JPOP、いままで馬鹿にしてごめんね。」


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