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ペーパータオル

ブオーンという音を鳴らしながら、手についている水分を飛ばしてくれる装置が使えなくなってはや一年。

こんな状況になる前から衛生状態が良くない、ばいきんがたくさんいるなどと言われていたあの装置の代わりに登場したのがペーパータオル。

あのペーパータオル、使い捨てなので非常に衛生的で良い。

値段も再生紙を使っているものが多く、安い。

しかも、取り出すとき、ボンッ、ボンッ、と勢いよく取り出せるのが楽しくて、つい取りすぎてしまうことがある。ちなみに3枚がベストだと思っている。

しかし、便利なペーパータオルにもちょっと困ることがある。

それは

ペーパータオルは衛生的で安価なすぐれもの。だけど、ちょっぴり困ることがある。

それは、案外頻繁に起こる。

それは、予測していないときに起こる。

それは、避けることはできず、必然的に起こる。

それは、次の紙が出てこなくなること。

後ろめたい気持ちを抱えつつ、ペーパータオルを取る

トイレでペーパータオルを使うとき便利だなぁと感じる。

ペーパータオルは便利なもので一枚取ると、もう一枚取りやすいように出てくる仕組みになっている。

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しかし残念ながら、そのとき飛び出ている紙と、詰替え用の紙が入れ替わるとき、どうしても次の紙が飛び出さなくなる。

店員さんがちょいと工夫をして詰替え用の紙を詰め替える前の紙に組ませれば問題はなく、万事解決状態になるのだが、いかんせんめんどくさい。

ぼくもバイトをしているとき、詰め替える機会があるが、詰め替え用と前のやつを組んだのは最初の三回くらいだ。

やっても誰にも感謝されないし、やんなくてもバレない。そんな気持ちから、また被害者が生まれるのだが。

そんな後ろめたい気持ちを抱えつつ、トイレでペーパータオルをボンッと撮ったところ、

出ない。

そう、二枚目が出てこない。

あぁ、ぼくははめられた。

一枚だけのペーパータオルではぼくの手についた水分を取り去ることはできない。

とりあえず取れた一枚でできるかぎり手をふこうと思ったが、さっきとった紙はすでに水を吸いきって色が濃くなり、「もう吸えない」とばかりにふにゃっふにゃになっていた。

しまった。どうしよう。出てこなかった詰め替え用のペーパータオルを取り出そうとすると、いま手についている水分によって詰め替え用が濡れてしまう。

でもそうするしかない!残った水分をズボンでふけば解決するが、次トイレを使うひとが紙が出ていなくて困ってしまう!

しかたがない、濡れてしまうが詰め替え用のペーパータオルを取り出そう!

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結局、詰め替え用を取り出そうとしたときに水滴が落ちてしまい、濡れてないやつにするために五枚ほど取り出した。

ペーパータオル。安価で購入できて使い捨てなのでとても衛生的な商品で去年から急速に広まったような気がする。

簡単な仕組みのわりに非常に便利なものだが、紙を引っ張って次の紙が出てこなかったときの絶望感はハンパじゃない。

しかもこのちっちゃな不幸はかなりの人に訪れる。

仮に、1つ200枚入りで一人あたり2枚使うとなると、

200枚÷2枚/回=100回

100回以降、つまり、101人に1人がこの不幸に見舞われる。

この数値がかなり大きい。ぼくはひとりでも多くの人がこの不幸から救われることを願っている。

次のバイトのときは、ちゃんと前の紙と詰め替え用をしっかり組ませよう。







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