見出し画像

ヨガマット上の世界と外の世界

「Yoga is a metaphor for life.」

ヨガのクラスの時に、先生が偶に言う言葉。「Metaphor(メタフォー)」とは「比喩」と言う意味。直訳だと「ヨガとは人生の比喩」。最初は「なんだそりゃ?」とピンとこなかったけど、近頃は「ほんまやなぁ〜」とうなずいちゃう。

大きさ、180センチx 60センチ位のヨガマットの上で、正味、1時間から1時間半のヨガのクラスで見る光景は、まるでマットをたたんだ後、一歩踏み出した、外の世界の凝縮版だったりする。ヨガウエア着てるけど、お風呂に入る時以上に、真っ裸な自分と向き合う。

多くの人が知っている片足で立つ「Tree Pose(木のポーズ)」の時、先生から「Yoga is a metaphor for life.」のお言葉。実は「Tree Pose」は好きじゃない。股関節が硬い私には、簡単そうに見える「Tree Pose」は、不得意部門。それに、自分と向き合わないといけない時間だし、スマートにサラッとできずに、悪戦苦闘してる私を周りの人に見せちゃう可能性もあるポーズだし。。。嫌だ!嫌だ!


「足の指をしっかり開いて、足を地につけて。」

「背筋を伸ばして(堂々と)胸をはって。」

「倒れそうになっても、体に力をいれないで、リラックスして。」

「無理矢理、しがみつく必要はないのよ。心を落ち着けて、再度、チャレンジ。」

「用意ができたら、手を上げて、大きな木のように育っていって。」

「落ちても、また、やればいい。」

「何度でもやり直せばいい。」


私の心中:「わかってるよ、わかってるよ、わかってるけど。。。。ブツブツ。」

先生:「It's ok.  It's just yoga.」「Shake it off.」

なんだけどぉ〜。。。

私の心中:「いけない!いけない!あー、また、しがみついちゃった。どうして、いつもそうなんだろう。」

私のメンタルが負のスパイラルに陥り始めた時、

先生:「これで、お終い。大きく息を吸って、吐いて。次に行きましょう。」 (It's all done. Inhale deeply and exhale all out. Let's move on.)

「Move on」

そうだよ、終わった事にクヨクヨしないよ。「Move on」、前進だ。

そう言えば、昔、よくやってた「Metaphor」。。。ヨガは、人の為でなく、自分の為にやるもの。自分の体に耳を傾け、今、その時の自分の体の許容範囲と限界を理解し、体を痛めないように、少しだけ自分のギリギリにチャレンジ。徐々に限界を広げていく事によって、自分の許容範囲を広げていく。

でも、ついつい、昨日できたので、無理してやったり、お隣さんをチラリと見て「私も」と競争心剥き出しにしたり。。。それはヨガやってない事と同じ。あのポーズやこのポーズ、あんな素敵に出来たら嬉しいし、なんとしてもできるようになりたいと思う気持ちあるけど、

「今」と「自分」と「できる事」からはみ出てちゃうと、本末転倒になっちゃう。

他人と比べない。自分をみる。自分を知る。今を大切にする。マットの上でよく、ハッと気づかされます。

失敗しても、またトライすればいい。何度も何度もトライすればいい。トライしてるうちに、できるようになっちゃったら、「失敗」は「成功へのプロセス」って、名前変更できちゃうし。あきらめないよ。

DJ Drezを聴きながら。。。


Love, 

Midori


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?