見出し画像

元気でいてくれてたらそれでいい(24年目の親孝行強化月間)

今年も「親孝行強化月間」がやってきました。今年で24年目らしいです。
木村石鹸は来年100周年ですが、よく考えると100周年の年に、親孝行強化月間は25年目という切の良いタイミングを迎えるんですね。

100年も純粋に凄いとは思うんですが、「親孝行強化月間」みたいな取り組みを25年続けてるというのも、これはこれで凄いなと思います。
続けてることが偉いというわけでもないけど、続いてることで何かしら意味や価値を帯びてくるものはあるなとは思うんですね。

さて、毎年、親孝行強化月間では、毎年メッセージを付けてます。
今年は、完全に「私語り」をしてます。この数年noteに公開してるので、今年も公開しようと思います。


今年も親孝行強化月間の4月がやってまいりました。

少し自分の話をします。皆さんもご存じの通り、昨年秋に親父が2回目の大腿骨骨折をして入院してからの数か月。年末年始は色々なことを考えたり、覚悟したりもしました。

親父は入院している間に認知能力が衰え、普通に会話を交わすことも難しい状態になってしまったのです。ベットの上で何も喋らずぼーっと宙を見てる親父を見て、なんとも言えない気持ちになりました。

入院して直ぐの頃にIGAメンバーが寄せ書きを作ってくれた

しかし、退院してきて自宅でリハビリを行っていると、徐々に認知能力も回復してきました。医者からはもう少し入院していたほうが良いと言われてましたが、このままではどんどん悪化するだけだと判断してお袋が強引に退院させたのですが、それは正解だったなと思います。

骨折入院から退院してきての81歳の誕生日祝い

ところがここでまたまた悲劇に見舞われます。回復して良かったなぁ、明日は久しぶりにIGAに行こう、と言ってた矢先です。今度は親父がコロナウイルスに感染。再び入院することになったのです。正直、あの時は大ショックでした。この入院でまたリセットだというショックと、透析患者である親父がコロナ感染というのは、重症化の危険性も高く、最悪の事態もありえるという不安に、昨年の年末はかなり精神的にはとても辛かったです。

しかし、幸い親父は重症化もせず無事退院。その後、自宅でリハビリにも励み、今では、大好きなユンボを運転できるぐらいにまで回復しました。多少のサポートは必要ですが、お風呂にも入れるし、トイレにも行けます。会話も以前と変わらず普通に交わせます。

大好きなユンボにも乗れるようになった

年末年始には今の親父の姿は想像もできませんでした。お医者さんも驚くほどの回復だそうです。普通高齢の人は、一度、歩けないような状況になると回復することは殆どないそうです。流石親父。やっぱり強いなと頼もしく感じてます。

先日も今期の事業の状況がすごく悪い、厳しいという話をしてきました。今期はほんとに経営状況は良くないです。僕は木村石鹸で迎える10年目の親孝行強化月間なんですが、多分、この10年で一番経営状況が悪いのではないかなと思います。

親父はあまり詳しく状況を聞いたり、数値を確認したりはしませんでしたが、「大丈夫や」と言ってくれました。
「そりゃ、ええ時も悪い時もあるわ。まじめにちゃんとやってたら大丈夫や」親父はそんなことを言ってました。

僕はその言葉だけで凄く気持ちが楽になりました。今まで正直、親父と会社のことや事業のことで会話を交わしても、あまり真剣に受け止めたりもしてなかったし、有難いなと思うようなこともなかったんですが、今回は「大丈夫や」と言って貰えただけで救われました。

親父が元気で、回復してくれて良かった。心の底からそう思ったんですね。

コロナから退院してお袋に「ありがとう」と伝える親父

元気でいてくれる、会話ができる、こちらのことを理解してくれている、そんな当たり前のことが実はすごく有難いことだったんだなということが身に染みて分かりました。
ただただ、元気でいてくれる、それだけで十分です。僕はそんな当たり前のことに今更気づかされたんですね。今のうちに親孝行しないとなと思いました。

皆さんもご両親やご家族、お世話になった方、大切な人々のことね、この機会にほんの少しでも思いを馳せてみて下さい。せっかくの親孝行強化月間なので、何か感謝の気持ちや、ありがとうを伝えて貰えたらなと思ってます。

令和5年4月吉日 代表取締役社長 木村祥一郎

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?