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≪Vol.179≫「いただきます!」って言いなさいの話

こんにちは。株式会社ワン・ステップの石川です。
日本に住む外国人留学生・社会人を組織した外国人人材会社を2015年に創業し、日本のインバウンド観光事業や企業の外国人向け事業のお手伝いをしています。

「いただきます」って、英語でなんて言うのか?
というテーマの話ではなく、
(*英語では、どちらも日本と同じような言い方はないようですが)
日本ルール・文化と外国人というテーマです。

以前にも書いたことがあるのですが、「本音と建前」があったり、
「暗黙の了解」というのがありますが、コレって理解してもらうのは難しいことです。
別に外国人の話だけでなく、日本で言うと「大人と子供」でも同じです。

タイトルにある通り、
家庭以外で食事をすることはよくあると思いますが、
「いただきます」って言う人ってほとんどいないんです。
誰かにごちそうになったり、周りに上司がいたり、同僚がいたり、世間体があるときは「いただきます」って言ったりしていますが、1人だったり、友達同士だったりすると、それを言っている人は少ない。
でも、家庭に帰ると子供に「いただきます!」って言ってから食べなさい。
って、教育する。

そんなことが山ほどあります。
「赤信号は渡ってはいけない!」と子供には言うが、
自分が急いでいて、車が来ていないと「赤信号でも渡る」

誰かに手伝ってもらったり、何かイイことをしてもらったら「ありがとう!」って言いなさい!というが、夫婦の間ではそんなことは言わない。
特に年配になると、お母さんがお父さんに何かしても、お父さんはお礼は言わない、って言うのが日本だと一般的です。

というように、
日本の中でも「大人と子供」の間で、イイとされることのルールが違ったりします。でも子供は「なんで大人はいいの??」ってなっているはずです。
「大人はいいんだよ!」「大人になったらわかるよ!」って言うことになるんだと思うのですが、本当は正しい回答ではないとわかってはいるものの、まぁ、そんなもんだよ。って言う気もします。
※ちなみに僕は子どもがいないので予測です。知らんけど。

ちなみに、僕はこのようなことを気をつけてはいますが、
まぁ、一般的な感覚と同じようなものと言えば、同じようなものです。
ただ、これを続けていると「溝が深まる」ということは知っています。

日本人と外国人の話にしますが、
この両者間で起こる不都合の多くは、
この「言ってることと、やってることが違う」ということが多く、
またそれが「なぜ」かわからないままだからです。
日本人の子供も「なぜ」かは分かっていないのですが、「大人には大人の特権があるんだろうなぁ」くらいで説き伏せられているのかなとは思いますが、外国人は大人の場合が多いので、簡単には説き伏せられないから、何か「理由めいたもの」が必要になります。

今の時代で言うと、その「理由めいたもの」が、
男女という性別が理由なら、大問題になるし、
国籍などの人種的な理由なら、大問題というか国際問題になる。
というように「理由」があれば何でもいい、というわけでもない。

ただ、僕の経験上「理由」はあった方がいい。
人として正しくない理由(良くない理由)でもいいので、あった方がいいです。

「いただきます!」って言った方がいいと思うけど、大人になって一人で「いただきます!」って言うのもカッコ悪い(恥ずかしい)じゃん。
でも、子供には言った方がいいから「食べる前に感謝の気持ちを持って、いただきます!って言いなさい」って言うんだよ。と。

ということでいいのだと思います。だってそれが理由だから。
間違っているとは思うけど、その理由を伝えることが出来るなら、曖昧にしているよりは、信頼関係が作れるのかなと思ったりします。
※聖人君子ではあるまいし、何でもかんでも正しいことは出来ない

インターネットも普及しているから、ウソは通じない時代になっているのが難しいところでもありますね。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました!

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