≪Vol.159≫もったいない・・・とは

いろんな国の人と生活すると「もったいない」について考えさせられることが多くあります。
今でもよく言われているのは「欧米諸国はエコが進んでいる」
「アジア諸国」は大量生産、大量消費をしている。
という違いがあると思います。

そんなの人それぞれじゃん!と言ったら、それまでなのですが、
感覚的に言うと、圧倒的に欧米人の方が「エコロジー」を意識していると感じますし、そんな環境にいる僕もそんなエコに慣れてきたとは言え、日本人気質がバリバリにあるので「いいよ、捨てちゃえ、捨てちゃえ」って感じになります。

皆さんにとって「もったいない」ってどんな感じですか?
「ごはん残したらもったいない」ですか?
「着ない服を捨てるのはもったいない」ですか?

そういう意味では教育の話になるのですが、
アジア諸国だと、食事は残るくらい作って提供する方がおもてなしで、食べ切ってしまう量しか提供しないと、おもてなしが足りない、って言われる国もあると思います。(中国とか?)
日本だったら残したら申し訳ないから、お腹いっぱいなのに無理やり食べたりすると思います。
これって教育とか文化の違いです。どちらが正解でもありません。

欧米人の話でいうと、
日本の商品の「過剰包装」は本当にイヤだそうです。
そんなに要らないのに、何枚も何枚も商品に包装して、
持って帰るとすぐに捨てる。
プラスティックだらけの社会というイメージがあるようです。
僕もそうですが、日本人だとそれがおもてなしなので、それをしない方が失礼だという見解があります。

印刷物でもそうなのですが、
僕も仕事上、印刷物を使うのですが、
「印刷枚数=実績」になるケースも多いので、大量に印刷して配布することも多いのですが、紙についても徐々に徐々に無駄な印刷はしないようになっていきそうな気がします。
イベント等で日本だとチラシやパンフレットを配布しますが、欧米でイベントをする場合は気をつけた方がいいのかもしれません。
資源を無駄にしている印象を与えてしまうと、せっかくの宣伝が逆効果になってしまうような気がします。

アジア圏だと、大量生産、大量消費が主流なので、
大量こそ「富」という印象があるので、
欧米諸国が考えるソレとは違うでしょう。

とはいえ、いずれ「もったいない」ということが社会的には広がりそうですが、みんなが同じということにはならないでしょう。
そして、そんなバラバラの考え方の人同士が日本にもたくさんいて、正解だと思っていることもバラバラです。
正解がバラバラだから、どうしたらいいのかわからなくなるのですが、
「受け入れる」と「説明する」がみんなに必要になっていくと思います。

「わかるでしょ」っていう暗黙の了解は、今よりもっともっとなくなっていくと思います。

モノ消費からコト消費に変わっている、と言われていますが、
エコなど、そういう社会的な理由は大いにあると思います。

ビックリマンチョコを買って、シールだけ取って、チョコレートは捨てる・・・なんてことをやっていると、牢屋に入れられてしまう時代が来るかもしれませんね。

今週も最後までありがとうございました。

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