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≪Vol.235≫先入観に引っ張られる~外国人と働く~

良いも悪いも冷静に見れた方がいい。という話です。

別に外国人だから、日本人だからということではないのですが、
昨日、大阪で日本人の若者女性と話していたのですが、
「最近は私の町で働いている人が東南アジアの人ばかりなんですよ」って、何となくネガティブに話していました。

「なんか嫌なことがあったんですか?」って聞いたら、
「日本のルールが分かっていないから、ダメなことをいっぱいやるんですよ。」
「例えば、野菜農家さんが柿を一つ持って行っていいですよ、って言ったら、次の日からも自由に取りに来て、何個も持って行ったりするんですよ。」と。
日本人だったら「その日1つだけどうぞってあげているんだから、毎日自由に取って行っていいってことじゃない」ってわかるでしょう。
と言った話をしていました。

文化の違いもありますが、見解の相違、ちゃんと伝わっていない。ということでもあるので、ある意味では仕方ないことでもあります。


僕の仕事の中ではこのような類似事例はいっぱいあります。
「そんなの日本人だったらやるはずがない」「言わなくてもわかるだろう」ってことがたくさんあります。
これの解決方法は「○○はダメだよ」「○○はイイよ」と明確にルールを伝えるしかありません。
(伝える出なくても、分かるようにサインを出すのでもいい)
いくら「日本人だったら」と言ったところで分かってもらえることはありません。

※実際、こんな見解の相違なんて日本人同士でも山ほどあるじゃないですか。それぞれ生まれ育った家庭で独自ルールがあって、なんか自分とちょっと違う。


ココからが本題ですが、
言葉を恐れず言うと、日本人にとって「欧米は上」「アジア諸国では日本が一番」と言った何となくの教育、メディア報道が脳に刷り込まれていたりするので、一つの同じ出来事でも「アジア人だったらなんか許せない」ってなるけど、「欧米の人だったら仕方ないか」となったりする場合がある。

これはとても良くないのだけど、人間だから仕方ないことでもある。
「イケメンだったら許せるけど、オジサンだったら許せない」と言った話と同じなので、同じ出来事でも「良し悪しの評価が変わります」。

ただ、昨日の日本人の若者女性の話でも感じるのですが、「アジア人だから、なんとなくルールがわかってない」と言った先入観にかなりマインドが引っ張られていて、出来事に対して怒ってんのか、人種に対して怒ってんのか、なんとなくごちゃ混ぜになっているのかなと感じたりもしました。

たまたま僕はいろんな国の人と生活しているので、それほど先入観を持つことはなくなりました。持つとすれば、○○の国だから○○の言語は話せるだろうといったスキルの面や、アジアだと○○する傾向にあるのかな?と何となく予測する程度はあります。でも、決めつけることはほぼないです。

でも、コレって難しくて、慣れるまでに時間がかかる。
でも、冷静に出来事を見れないと、良し悪しがちゃんと判断できない。
もう事実を越えて先入観で70%くらい白黒の判断をしてしまう。

特に外国人と仕事や生活をする人は気をつけないといけないし、これからはそんな国際交流の機会も多くなっていくだろうと思います。

僕は愛媛の出身ですが
「愛媛の人って毎日ミカン食ってんすか?」「食ってるかぁ!」みたいな冗談の域を超えないレベルならいいのですが、とはいえ日本人同士でも結構思い込みはしてしまいますよね。
それはそれで面白いことも多いのですが、気をつけたいところです。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。



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