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≪Vol.234≫「外国」って単語を出すと、なぜか特別に感じる~外国人と働く~

日本人と外国人は違うのか?
という問いがあれば「違う」。
生まれも育ちも教育も価値観も言語も違う。

では日本人同士は同じなのか?
という問いがあればそれも「違う」。
外国人との違いでいうと、大きく違うのは「言語」くらいだ。

そう考えると「東京」の人と「大阪」の人も違う。
僕が今住む「東京」と僕の故郷である「愛媛」も違う。
「沖縄」と「北海道」も違う。

というように、実は日本人同士でもほとんど「違う」。


でも、ここで「外国(外国人)」という単語が混ざってくると、急に「日本人は同じ」で「日本人と外国人は違う」という分け方になる。
だから僕の会社のような「日本に住む外国人」に対して「外国人視点」をもらうための仕事が生まれる。(ありがたい!)

ただ、僕個人の見解で言うと、
「日本人同士」も違う。と思っているので、まずは日本人の大人なら誰でも体験したことがある身近な経験を基に「違い」について考えてみることも大事です。

なぜ「外国人」が「東京」に来るのか?
という問いがあれば、
なぜ「○○県」の人は「東京」に来るのか?
という問いの答えと似ている場合がある。

これも「愛媛県人」が「東京」に行くのと、
「大阪人」が「東京」に行くのではややニュアンスが違うでしょう。

愛媛県人だと「東京」はテレビや雑誌など、愛媛にはないような都会的なものがある世界で、高いビルに行ったり、テレビで見たようなレストランに行ったり、インスタでみたお店でショッピングしたりするでしょう。すべてが新鮮に見えて、まるでディズニーランドのファンタジーの世界へ行くような感じでしょう。

大阪人だと大阪自体が都会なので、ただのショッピングというよりは、大阪では体験できないモノ、買えないモノなど、大阪にはない、東京ならではのモノに注目するでしょう。
愛媛県人だと何でも楽しいけど、大阪人だと大阪にはないモノでないと、別に大阪でもいいや。ということになります。

逆に「東京」から「愛媛」だったらどうでしょうか?
愛媛県に「ショッピング」へ行ったりはしません。ショッピングやオシャレなレストランは東京で行けば十分です。そうなると「愛媛にしかないモノ」ということになります。東京とは違う体験にならないと意味がありません。東京人(都会っ子)にとって愛媛が都会である意味もありません。

というようなことが、「外国人」がなぜ「東京/日本」へ行くのか?も同じようなことだったりします。
イタリア人が日本へ行って「ブルガリ、グッチ、プラダ・・・」などの母国発の商品を買うために日本に行ったりはしません。
でも、アジアの人は日本には母国にはない限定ブランド商品があったり、日本の方が安く手に入ったりするので、買いに行ったりします。
(爆買いもそう)

大枠だけを見れば、その違いというのは「日本人同士」も「日本と外国」も違いの種類は似ていることが多いです。
だからまずはざっくり「なぜ」を考えると、訪問者の「目的」というのが見えてきます。

というように、「外国」「外国人」って言う単語が出てきたからと言って、突拍子もないようなことを考えなくてもいい、というのが第一の答えです。僕の経験では。


ただ、そうは問屋が卸さないのが現実で、これだけわかっていてモノやサービスが売れるならみんな成功するのですが、ココから先の「因数分解」が出来てこないと実際はモノが売れないという現実があり、社会は厳しいなと思うわけです。

ここでやっと登場するのが「外国人に意見を聞いてみる」という深堀の世界が来るわけで、僕たちが本領発揮するところです。

ココから先は一緒にお仕事で考えましょう!


ということで、「外国」という単語だけでパニックにならないでくださいね。というお話でした。

本年1発目も最後まで読んでいただきありがとうございました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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