≪Vol.149≫言い返してくる

乱暴なタイトルなのですが、
日本は上下関係がはっきりあるので、
後輩が先輩に言い返す(口答え)してくるケースが少ないと思います。

だから、日本人は言い返されるのがすごく苦手だな。
と思います。

「上下関係」と「意見する」は別

外国人の場合(一括りにするのも変ですが)、
自己主張・自分の意見を言う場合がよくあります。
現在の仕事の場面でもよくありますし、
中国に行ったときには、中国人同士で話しているのを見ると
毎回「ケンカしてるのかな?」って思ったこともありました。

というように、
上下関係とかではなくて、案件・事象に対して、
自分がイイだろうと思う意見を述べることがよくあります。

その場合、日本人・僕もそうですが、
言い返されるのが本当に苦手だなと思います。
言い返されるのが面倒だから、
言わずに物事を進めたりしてしまうこともよくある話です。

正直、僕もどちらかと言えば「体育会系の上下関係社会」で育ち、
日本の芸能やスポーツ界で働いていたりしたので、
上下関係がモロにある仕事だったこともあり、
先輩に言い返すこともなければ、後輩から言い返されることもあまりない環境だったため、最初は言い返されるのが結構苦手でした。

日本人は先輩・後輩や、クライアントと下請け会社などが、
その場、その場で同等な立場で意見を出し合うことをあまりしないので、
仕事終わりに会社や上司の愚痴を言うケースが多いのかもしれません。
いわゆる「持ち帰る」パターンになってしまうのですかね。(予想ですが)

感性ではなく事実が必要

じゃあ、どういう風に解決されていくのか?
ということになります。
それぞれの意見をぶつけ合って、平行線で終わり。
というわけにはいかず何かしらの結論を出すわけですが、

今のところの僕の考えとしては、
「事実」に基づいて進んでいくことがイイのではないかと思っています。
上司の意見を優先ということもあるのですが、
何か具体的な理由がないと、イイ解決にならないように思います。
そうなると、やはり事実かなと思います。

最終的に感性で結論付けてしまいがちですが、
生まれも、育ちも、教育も、文化も、いろいろ違う者同士で話し合うと、
感性だと確実に折り合いが付きません。

デザインのような感性に重きを置かれるようなものでも、
ABテストするなど、何かしらのエビデンスがないと、
言い合い(悪い意味ではない)が、続いてしまいます。

結論ですが、
要するに、相手に「見える化」「言語化」すると、
お互いに納得いった上で、まずは一歩を踏み出せる。
という話でした。

なかなか難しい事ばかりですが、苦手なことも克服していかないと、
これからの社会でいろんな価値観の人と向き合うのが難しくなると思いました。

今日も最後までありがとうございました!

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