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【読書感想文】「「学力」の経済学」を読んで

今回はこちらの「「学力」の経済学」を読み終えたので、感想や学び、気づきをアウトプットをしていこうと思う。

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この本を読んで重要だと思ったことは3つある。

1.科学的根拠に基づく教育を
2.今からでも伸ばせて重要な2つの非認知能力
3.学力を決めるのは〇〇が7割

それでは1つ1述べていこう。

1.科学的根拠に基づく教育を

教育はある個人の成功体験が一般化されがちだと筆者は問題提起していた。
どういうことか、英単語の勉強法を例にとって考えてみよう。
英単語を書いて覚える人もいれば、読んで覚える人、単語カードを作って覚える人、色々な覚え方があると思う。そして、その覚え方に正解はない。
(もしかしたら、科学的に最も効率の良い覚え方はあるのかもしれないが)
しかし、教える側の人間は、
「読んで覚えるのが一番効率がいいから覚えるときは読みなさい」

「書いたほうがいいから書きなさい」の如く
さも自分がやっていた暗記方法が正解のように教えるのだ。
つまり冒頭にも書いたように個人の成功体験が一般化されがちなのだ。
教育以外ではデータや研究に基づいて議論や政策が決まるというのに。
(正直社会に出てすらいない大学生で、アルバイトも予備校でしていたこともあり、教育以外の世界に触れる機会がないのでこれについてはわからない。)

確かに自分も予備校で働く中で、自分の勉強方法を生徒に教えているスタッフはいた。自分も大学1年生の時そうしてしまった。
勉強方法を参考程度に教えることは悪いことじゃないと思う。ただそれは正解のように伝えてしまうことが問題なのだ。
勉強方法に正解はないと思う、その子にあった勉強方法を見つけていくことが大事なのだ。
その最適な勉強方法や学び方を見つけるために「一般化された個人の成功体験」ではなく、科学的な根拠を用いていこうということなのだ。

(注)本書では勉強方法という個人ベースではなく、国の教育に関する政策という大きいベースで見ている

2.今からでも伸ばせる重要な2つの非認知能力

非認知能力とは何か?そしてここでの重要の定義をしていこうと思う。

まず、非認知能力とは意欲、協調性、粘り強さ、忍耐力、計画性、自制心、創造性、コミュニケーション能力といった、測定できない個人の特性による能力のことだ。

そしてここで言う重要の定義は2つあり、
1.(学歴・年収・雇用などの面にて)子供の成功に長期にわたり、因果効果を持つ
2.教育やトレーニングによって伸ばせる

その重要な2つの非認知能力とは

1.自制心
2.やり抜く力

の2つである。
この2つは成人後であっても鍛え、伸ばすことができると聞いてテンションが上がった。それは、非認知能力は幼児期や小学校までが伸ばすことのできる期間だと思ってたからだ。

その鍛える方法とは大きく2つある

1.何かを繰り返し行うこと
2.細く計画を立て、記録し、達成度を自分で管理する

そしてマインド面で大事なことが1つある。それは
「自分の能力は無限大で、努力によっていくらでも伸ばすことができる」
ということを信じることだ。
このことを信じている人間はやり抜く力が強い

逆に「年齢と共に、記憶力を下がる」だとかネガティブなマインドを刷り込むとやり抜く力は下がってしまう。

なので上記などのポジティブなマインドセットをしていこう。

3.学力を決めるのは〇〇が7割

〇〇に入る言葉は家庭だ。

正確に言うと中学三年生時の学力は遺伝で35%、家庭環境が34%が決める。
この結果には正直驚いた。
生まれた環境、どの親に生まれるかで、その子の未来がある程度決まってしまうのだ。そんな恐ろしいことがあっていいのだろうか。
でも正直この事実は心のどこかで知っていた。勉強できるできないに才能(遺伝的な)要素はあるし、小さい頃にどのように育てられたか、どういう教育を受けてきたかで、中学・高校の成績は全然違うのは周りの友人や自分の予備校のアルバイト経験から察してはいた。

この現状をどうにかしたい。その他の3割をどうにかしにいくか、家庭環境が少しでも良くなるようなサービスを提供していくか。
考えていきたい。

以上が感想や学びの部分だ。そしてどうアウトプットにつなげるのか。

1.繰り返し筋トレや毎日日記を行う
2.教育の先進的な研究を学ぶ
3.英語を勉強する

大きくはこの三つだ。それぞれの目的を確認すると
1の目的は自制心を鍛えるためだ。仕事で成果を上げるためにも自制心は重要な能力だと思う。繰り返し何かを行うことで鍛えることができるなら、今まで続けてきた日記や筋トレを今後も続けていくことで自制心向上を図る

2の目的は根拠に基づく教育を実践していくためだ。そして海外のほうが教育に関する研究は進んでいるので、まずはそう言った英語の論文などをいずれはスラスラと読めるように英語の勉強をしようと思う。

以上!「学力」の経済学の読書感想文でした!


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