今宵、日本のハンドボール選手の育成システムについて、熟考されよ

ハンドボールの科学は毎週金曜日に更新！

ハンドボールの科学は，エビデンスベースでハンドボールに関わらず，幅広い分野の研究からハンドボールに応用して

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文献情報

タイトル
我が国のハンドボールにおける一貫指導システムの課題に関する研究：JFAとJVAの事例を参考に

著者
永野翔大，中山雅雄，中西康己，會田宏

ジャーナル
体育学研究　64：777-795, 2019

リンク
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpehss/64/2/64_18079/_pdf

まとめ

方法

わかったこと！

この研究の現場への活かし方

　今回は日本の優秀な育成年代を招集し，より海外と渡り合える未来の日本代表を育成するためのシステムであるNTS（ナショナル・トレーニング・センター）の活動を他の競技の育成システムと比較した上で，その課題点を明らかにした研究です！

　大方の内容は「わかったこと！」にまとめてありますので，この論文をきっかけに鈴木の考えを書いていこうと思います！

　ある競技を国家レベルで強くするためには，育成の質を上げなければならないことは周知のことであります．これまで，日本を代表する指導者や研究者が精魂込めて，ここまでのシステムを作り上げたことがこの論文で見えました．しかしながら，現状はこの論文でも問題提起されているように，ある限定的な選手のみが育成され，後は学校現場に任せっきりの状態です．つまり，トップ層とそうでない層との距離感があまりに大きくすぎるように感じます．まるで，別世界ですね．それが，憧れNTSのように選手のモチベーションを掻き立てるような存在であるかと言われても疑問です．そもそもほとんど選手がこの存在すら知りません．これが現状かと思います（アンケートを取った訳ではないですが，肌感です）．

　それでは，選手を育成する環境を日本全土で高めるために指導者のスキルUPをしなければとアホでも理解できます．しかし，NTSの指導教本は非売品で，指導者ライセンスも各都道府県の協会の推薦者でないと，取得することすらできません．鈴木は，ここに１番の疑問を感じます．これらを閉鎖的にする意味が分からないからです．日本全土の選手の底上げは，未来のスターの発掘の網に引っかかる選手の量を増やすことでしょう．であれば，ハンドボールの指導者が学べる環境を整えることも視野に入れるべきではないでしょうか？

　実はそんな思いの反発で，Kocsに携わっています．何も鈴木が素晴らしい指導者を育てられるとは言っておりません．ハンドボールの指導者の方々は本当に素晴らしい人ばかりです．きっともっと学び会える環境が整ったら，より自己を高めようと努力する人ばかりなので，協力体制の取れる場を作れたら，よりすばらいい指導者が沢山現れるでしょう．少なくとも鈴木の周りの指導者はそのような人が多いです．自分ももっと学び続けます！

　ハンドボールを徹底的に学び合えるオンラインスクール「kocs（コチ）」では，ハンドボールの投球動作に関する情報としてZOOMでセミナーしたりしてます！！もし，ご興味があれば，Facebookにてご連絡ください！また，公式Instagram，Twitterアカウントもあるので是非フォローを！

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それでは！

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■ 名前
鈴木 雄大（すずき ゆうだい）

■履歴
日本体育大学 体育学部 健康学科（体育学）→日本体育大学大学院 コーチング
学専攻 博士前期課程（コーチング学）→青森県スポーツ科学センター

■大学院博士前期課程での研究テーマ
「ハンドボール選手の投球動作の３次元動作分析とバイオメカニクスを活用した指導法の構築」

■ハンドボール指導歴
高校男子（2014〜2015）→高校女子（2015〜2020）
日本体育大学女子ハンドボール部 アナリスト（2018〜2020）