絶対に忘れたくない、シナハン・ロケハンの思い出
このマガジンは
私がつんく♂中2映画で脚本デビューするまでのリアルエッセイです。
「脚本は設計図だ」とよく言われるのですが、
作った脚本を元に、いろんなスタッフがロケ地を決めたり、衣装を用意したりして、準備していってくれます。
今回、シナハン(シナリオハンティング)とロケハンを同時に行った感じで、
と言いますか、パン屋の候補がいくつかあって、
作品的にパン屋は見といた方がいいなと思ったので、
ロケハンに私も同行させて頂いて、一緒にシナハンをした感じでした。
今日はその時のことを書こうと思う。
きっと普通に脚本家になる人は、あまり経験しないだろうと思ったんだけど
私は、スタッフさんとロケハンを一緒に行けたことがすごくすごーーーーく良かったことだと思っている。
というのも、
一緒にロケハンを回る中で、
どれだけの人が関わって、作品を作っているのか、
どれだけの人が足を運んで、労力を使って、1シーンを作っているのか、
そんなことを間近に見れたことが
私にとってはすごくよかった。
「絶対に忘れたくないな」って思う瞬間がたっくさんあった。
ここのお店は車通りが多いから撮影が難しい、とか
このお店は雰囲気があっていい!こんなカットも撮れるよね~とか
そんな会話をしながら、すごーくすごーく時間をかけて、
ロケ地も探してくださるんだなってこと、
私は脚本家として仕事ができるようになっても
絶対にこのことは忘れたくないなって思った。
そして、それを作る、それこそ設計図が脚本なので、
自分の脚本を元に
こんなにいろんな人が動いていくんだなってことを
体感として知ることができて、
あの温度は絶対に忘れちゃいけないなと思ったよ。
脚本家って、
本当にいろーーーんな人と一緒に作る仕事で、
でもクレジットの「脚本家:〇〇」と表示される名前は一人で、
一緒に脚本を練ってくれるプロデューサーさんや監督、
それ以外のいろんな人たちのいろんな思いや労力を背負って、
「脚本家:深月あかり」って表示されるんだなってこと、
ただのチームの脚本家としての代表みたいな感じであること、
そういう意識はずっとずっとこの先も忘れずに持ち続けていこう、、と心に決めた瞬間だったよ。
でね!
脚本家になりたいなら、
コンクールで大賞を取って、そこから出世していく。みたいなのが王道ルートなんだけど
そんな王道ルートでは気付けないようなこと、発見できないようなことが今回経験できたなって思っていて。
私は今の肩書きこそは「振付師」であり、「ダンス講師」だけど、
その仕事も王道ルートなんて辿っていないし、
自分がその仕事に行き付くまでというのは
自分なりの切り開き方でやっていく方がやっぱり私は好きだし、その方が触れれることや知れることって、きっと多いのかもしれない、、!と思ったよ。
そうやって自分の人生の「自分式」を増やしていって、
あかり式の人生を送っていけば、
きっと自分の人生はどんどんお気に入りになっていく気がする。
少なくとも私は、
今回の中2映画を経験出来て、
制作過程の大変さも楽しさも知ることができたけど、
ここでデビューできたことは、いつか自分の人生のお気に入りの出来事になるんじゃないかと思っているよ。
(今、お気に入りかどうかと聞かれると、直近すぎて、イマイチわからない…!よかったな、とは当然思っているよ!)
そんな感じです!
脚本家も、もっともっといろんな【なり方】があっていいなぁ、と思っているので、
それはあかり式として、開拓していけたらいいな!
▼深月あかり脚本「従妹協奏曲」ダイジェスト
▼中2映画プロジェクトで映画祭をやるよ!
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