⑮3分ドラマ脚本「未来の勝者」

3分の脚本です。
ぜひ、演技の稽古などに使ってください!
映像化したい場合はお問合せください。

▼登場人物

望月真希 (18)…高校生
鈴木洋平(18) …高校生

▼本文

〇道(夜)

自転車に乗っている、望月真希(18)。
真希はジャージ姿で、バトミントンの用具の一式をしょっている。

前から、鈴木洋平(18)がやってくる。洋平は制服姿。
洋平と目が合い、自転車を止める真希。

洋平「お疲れ。今帰り?」
真希「うん。洋平は?」
洋平「塾の帰り。部活もう引退したからさ」
真希「そっか…」
洋平「…一緒に帰ろーぜ」
真希「うん」

真希は自転車を降り、手でひく。
歩き出す真希と洋平。

洋平「明日っしょ?インターハイ」
真希「知ってたんだ」
洋平「まぁ、一応な。どこだっけ?」
真希「大山台体育館」
洋平「ふぅ~ん。何時から?」
真希「11時だけど…なんで?」
洋平「や。俺見に行こうかなぁって。暇だし。…最後の試合っしょ?」
真希「うん」
洋平「俺ら、いつも地区大会止まりだったからさ。女バド、応援してんだよ」
真希「そっか」
洋平「ま、女バドみたいに一回くらい全国とか行ってみたかったけどな」
真希「……私が連れてくって思ってる」
洋平「え?」
真希「そういう選手の気持ち、全部。みんな私が連れて明日に挑む…!」
洋平「めっちゃ強気じゃん。がんばれよ」
真希「うん…!まぁ、でもめっちゃ緊張してんだけど」
洋平「でもいいと思う。望月のそういうとこ?」
真希「…え?…ありがと」

別れ道になり、自転車にまたがり、角を曲がろうとする真希。

真希「じゃ…」
洋平「おう。明日がんばれよ」
真希「うん」

洋平に背中を向け、自転車を漕ごうとする真希。

洋平「望月」
真希「(振り返って)?」
洋平「明日試合終わったらさ…」
真希「…」
洋平「その…」
真希「あ、ちょっと待って!今日は…その…明日があるから」
洋平「じゃあ、終わったら…その…お願いします」
真希「……うん。明日、勝てそうかも」

照れる真希と洋平。
それぞれ、帰る、洋平と真希。

(了)

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