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半球間抑制について

脳外臨床研究会会長 作業療法士 山本秀一朗
セミナーレポート作成 言語聴覚士 yucco

フルリカバリーを目指し、脳外臨床研究会で学び全国のセラピストと共に成長し続けるyuccoです。

脳外臨床大学校オンラインサロンでは、日々たくさんのセミナーが展開されており、オンラインサロン内だけで留めておくのはもったいない!!
全国の悩んでいるセラピストや困っている患者さんの力になる学びを届けたいと思い、セミナーレポートとともにお届けしています♪
皆さんの治療が1ミリでも変わり、患者さんの人生が変わりますように!

《半球間抑制とは?》

右脳は左脳を抑制しています。左脳は右脳を抑制しています。
バランスよく左右の脳の状態を管理しています。

右脳が障害されると、右からの抑制がなくなり、左からの抑制が2倍になります。
障害している側の脳が抑えつけられて脳機能の低下が起こります。
本来持っている能力が更に下がってしまいます。
左脳が活性化すればするほど、障害側の脳の機能が下がってしまします。
障害側じゃない方の脳を使いすぎるのは良くないですよっていう考え方です。

《本来持っている脳の機能》

そもそも、人間の脳が抑制が主体だということがポイントです。
興奮ではありません。
人間の脳は目的達成型です。
目的を達成するために、いらないものは抑制します。
基本的には、行動や動作は起こりにくいです。

人間は、疲労感を持っています。
疲れることによって脳を使わないように、行動しないようにしましょう。
目標を達成するために優先順位があるので、能力や体力を保つためです。

行動するとリスクがあります。
動物の世界でも、動けば他の動物にみつかりやすく食べられるリスクがあります。
右脳と左脳が抑制し合うことによって、本来は行動自体もあまり起こらないようにしましょうとしています。

患者さんや後輩に「言ったのにやってくれない」これは普通です。
抑制することが普通なのです。
行動すれば成長します、成長するためには行動します行動できるということは脳をコントロールできています。

半球間抑制は普通のことです。
ここがベースです。
行動しないのが当たり前、行動できる人は脳の抑制が弱い人です。
頑張れる人は、抑制をかいくぐるほどしたいことがあるということなのです。
大きくて明確な目標を持っていれば持っているほど行動できます。

《半球間抑制を変えるためのCI療法》

非麻痺側を使わないようにして、麻痺側をいかに使うようにする治療も大事です。
目標達成することによって抑制機能が変わってきます。
本人が使いたいと思うような目標設定をプラスしてほしい。
より明確でより具体的で本人がやりたいと思うような目標設定が重要です。
抑制されている脳を使うこと、それに良いのがCI療法です。
それだけだと苦痛に感じるので、抑制を超えるほどの行動をしたいと思えるような目標設定が重要です。

《半球間抑制が強い患者さんの見分け方》


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