マネジメントとは何か?
続々と優秀な仲間が増えて、私の仕事がだいぶシンプルになってきて感謝しかない。一方で、ふと「私はこの会社に価値を出せているのか?」と不安になるときもある。そういうときは自分の役割を整理しなおす。特に、自分は良いマネージャーなのだろうか?と内省するのだが、そもそもマネジメントって?という問が生まれる。今回はその話をしたい。
「マネジメントとは何か?」という題をつけたが、ここではあらゆるマネジメントの中でもピープルマネジメントのことについてのみ言及したいと思う。また、ここではマネジメントの役割を担う人のことをマネージャーと呼ぶ。
また、これは現状の考えであり今後会社と自分の成長とともにUPDATEされていって、いつか自分で読み返して恥ずかしいと思える文章になっていてもそれはそれで良いと思う。
マネジメントは人の話を聞くことではない
世間的には、人当たりがよくメンバーと仲良くしているマネージャーを良いマネージャーだなんて言われているのも見かけるが、私はそうは思わない。メンバーの話を聞いていたら安心するし、悩みを自分だけに吐露されていると更に快感を覚えたりなんかもしかねない。
それはマネジメントなのだろうか。人の話を聞いて好かれていたらいいのだろうか。
起業したばかりの頃、メンバーと仲良くしたいという思いが強すぎて「あなたは出来てないよ」とフィードバックすることができなかった(そのときの話はこちら)。その頃に、ああ私はマネージャーになれていないお友達ごっこをしてしまっていたんだとひどく反省したことがある。
他者の力を引き出してチームで成果を出す
じゃあマネジメントってなんなの?というと今の私は「自分以外の他者の力を引き出してチームで成果を出す」ことだと思っている。なぜなら人間は想像以上に自分のことをコントロールできないからだ(私も断食を始めたところだが、自分ひとりでできる気が全くしない)。本人一人ではできないことを成し遂げられるようにサポートやフィードバックをするのがマネジメントだと考えている。
「もうひとふんばり!あなたならできる!」とちょっと難しい課題も背中を押したり、
「調子いいよ!ほら、もうこんなところまできた!」と進捗を教えてゴールまで集中させたり、
「全然出来てへんで!このままだとやばいよ!」と客観的な評価を伝えて、
メンバー一人ではたどり着けなかったような高い達成に導くのがマネジメントだ。
と言うは易しで、自分もまだまだ研鑽中だ。もしマネジメントを志望する人が読んでくれているなら一緒に頑張りたいと思う。
何があってもご機嫌でいられるか?
マネジメントというものをやったことがある人ならわかってもらえると思うのだが、人間は面倒くさい。自分も含めて人間は本当に面倒くさい。客観的にはマネージャーって手を動かすことも少なく楽そうに見えるのだが、そこには目に見えない相当な辛さがある。
メンバーに耳の痛いフィードバックをして嫌われなければいけない瞬間もあるし、本当にやめてくれよ…みたいな人間関係のもつれも耳に入ってくる。最悪の場合は「この会社にいてほしくない」と本人に言わないといけないときもある。
そこで重要なのが心の強さだ。世間的なメンタルヘルスの話をしたいわけではないことは注意しておきたい。私が言いたいのは人間の面倒な側面に触れたときに、そこにつられて自分のモメンタムまで止めない心の強さを指している。
マネージャーの顔色はメンバー全員が注視している。「マネージャーの顔色なんか気にするな!」とメンバーには思っていてほしいが、一方で事実としてマネージャーは「常に(めちゃくちゃ)見られている」という意識を失ってはいけない。あなたが落ちるとつられて他のメンバーも落ちるのだ。脳は同期する。マネージャーは何があっても自分をご機嫌に保つ強さが必須だ。
ちなみにこれも相当に難しい。自分も心当たりがあるが女性なら毎月生理やPMSがどうしても来るし、そうでなくとも天気一つでテンションが下がったりするのが人間だ(本当に面倒)。
ご機嫌に保つ方法は人それぞれなので自分にあった方法を見つけてね、というのが結論だが、そういうものを見つけて自分で自分をハンドリングしている人に私はマネジメントをお願いしたいなと考えている。
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