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【イベント出店で損しないために】その1 菓子から飲料へ

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2016年に地元の中規模都市(〜11万人程度)でカフェの営業を始めた私は、自分の店舗以外でどうにか売上があがらないかと考え始めていました。そこで、2017年2月くらいからカフェで作った食べ物を売れないか地元の産直を尋ねまくったところ、「隣町にあるロクジサンギョウカ施設*1を借りると販売できるようになるカモ」とのことでした。そこで早速隣町の施設に連絡し、会員登録をして、営業許可のある施設でマフィンを製造・販売することにしました。これが2017年の4月のことです。

*1 六次産業化とは、農家等が農産物を販売するだけでなく、加工から流通まで手がけて事業を展開することをいいます。しかし、個人で加工場を作るとなるとかなりの費用がかかるため、一部行政では六次産業に興味がある人を対象に、「共同利用加工場」と称して地域の人たちが使用できる食品加工場・施設を運営しています。

その後、2017年6月にはカフェ店舗を一時休業することになったため、しばらく地域のイベント等にたくさん参加させていただきました。(ちなみに、山形県は営業許可のある施設で包装した食品を販売する分には、とても楽です。東京も楽でした。)イベントに参加しながらも、「お店忘れないでね!」「収入源なのよ!」とこちらも必死です。
その後、今度は2017年7月に友人や加工場の職員さんと東京港区でのイベントに出店しました。この日の東京はとても暑く(38度くらい)、私のマフィンは売れるような売れないような…… 材料費等は賄えますが、そのほかは赤が出るか出ないかのトントンな感じです。焦りから必死に声を張り上げますが、なかなか思うように売上は伸びません。手伝ってくれている友達にも申し訳ない気持ちがどんどんつのっていきます。しかし、そんな私達を尻目に、となりで別の職員さんが売る「冷やしきゅうり」と「玉こんにゃく」は飛ぶように売れていきます。特に冷やしきゅうりの方は地元の小学生がスポスポと取って買っていきます。
「いいなあ……」
と心の中の声が漏れます。そこでわたしは一つ考えました。
「天気や気温によって売上は大きく伸びたり減少したりする。なら、気候変動にも対応できるものは?……飲料!
でした。
そういえば、他のイベントでも飲料販売はやっています。東京で、目の前で売ってる露店のジュースもそれなりに売れているように見えます。また、飲料ならアイスコーヒーやホットコーヒーなど、気温の差にも対応しやすいです。
「わたしには自慢のフェアトレードコーヒー・紅茶があるではないか!」

これだ! と思って、わたしは早速露店営業許可を取るために保健所へ向かいました。

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