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着物の着付けを習って気づいたこと

こんにちは、有文舎スタッフです。
有文舎は、能楽師・有松遼一を案内人に、和歌や、古典の名作を学ぶ講座を中心にした文化の遊び場、学びの広場です。2022年4月に開講します。

◆有文舎 古典を味わい、文化で心を耕す学び舎
https://yubunsha.arimatsu-noh.com/

古典を学ぶ、というと少し難しく考えてしまうかもしれませんが、古典を学ぶことで日々の暮らしが少し変わる。そんな経験になればいいなと思っています。

古典を学んで日々の暮らしが変わる。
そういうと、私は着物の着付け教室に通った時のことを思い出します。
「へえ、着物の下にジュバンってものを着るんだ…」というレベルの、本当に全く着物のことを知らない(というか興味ない)状態から始め、「帯紐・帯揚・帯締・伊達締」の違いから覚えるのにまず1ヶ月…。
自分一人で「着物を着られるようになる」までにはずいぶん苦労したのですが、実際にはそれ以上に様々な気づきがありました。

一番の発見は、「毎日の洋服をとても雑に着ている…」ということ。
着物を着るときは、シワを伸ばして、エリを張り、習った通りの丁寧な所作を繰り返すのに、毎日の洋服はハンガーから取り上げてバタバタ着替えてそのまんま。
どうして同じ衣類なのに、こんなに扱いを変えるんだろう。
毎日の洋服を、着物を着る時のように大切に扱うと、日々の生活もなんだか背筋が伸びるような気がしました。
着付けを学ぶことで、普段の洋服を見直すきっかけになったのです。

海外旅行をして帰ってくるとしばらくは、普段の日本のことをいつもとちょっと違って感じることがありますよね。
現代の多くの日本人にとっては、外国の文化に触れるよりも実は日本の古典を学ぶ方がよりたくさんの発見があるかもしれません。

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