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生きてるだけで、愛。を見た

初めて見たのは1年前くらい。その時は1時間で見るのをやめてしまった。最近、菅田将暉さんに興味を持ち始めたからもう一度続きを見たところ、後半がとてもよかった。(ちょいネタバレ注意)

津奈木が自分と重なった。
社会からはみ出している寧子に対し、津奈木は社会で生きている。家で感情を爆発させる寧子に対し、津奈木はあまり感情を出さない。津奈木自身、寧子と本当のところでは向き合っていないようなところがある。私も人と向き合っているふりをしながら、本当のところは向き合ってないのかなあなんて思ったりする。自分の感情や意見を押し込めがちなのは、人とぶつかるのが怖いってことかもしれない。

印象に残っているのは、最後の方で寧子に「なんで自分と3年も一緒にいられたか」と聞かれたときの津奈木のセリフ。「寧子は頭から血を流しながら意味もなく走っていて、その時揺れていたスカートがきれいだったんだよね。そういう、意味が分からないけど綺麗なものをずっと見ていたかったんだと思う。」

不完全だけど、そこにある美しさみたいなものかなあ。自分でもよくわからないまま感じている美しさ。そういう感覚を大事にしたいな。

あと余談。わたしは演じている菅田君の目が好き。この映画の菅田君の目の推しシーンは2つある。1つ目は、最後の屋上で寧子が「バイト先の人が優しくて…」と話しているのを、横で顔を傾けながら聞いている時の目。この場所ならうまくやれるかもと希望を持ったのに、それをまた自分から壊してしまって、自分はやっぱおかしいんだと悲しくなっていく寧子に、黙って話を聞いて受け止めてあげる津奈木の優しい目。

2つ目は、仕事から帰宅後の二人の会話で、寧子に「さっきからうんうんばっかじゃん!」と言われた後の、めんどくさ…って感じの冷たい目。感情をあまり出さない津奈木の、爆発寸前感が感じられる。あと爆発寸前なんだけどやっぱり出さないで無言で立ち去って、ドアをドンッてやるところが、津奈木の強い感情が垣間見えてすきなのです。


初投稿はこの辺でいいかな。読んでくれたかた、ハート♡押してくれたら喜びます~




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