死んだらええねん!って死んだ人に叫んでも 6
死んだ旦那と彼女のエッチ中のビデオを自分で検証する妻っていないよねきっと。
※アメブロで2014年に書いた「自分史」を加筆・再考し掲載しています。
借金は弁護士さんの力を借りて随分減額してもらいました。
それでもたくさんあるには違いなかったけど
なんとか返せそうだ。
もうお支払いしてスッキリしてしまおう。
そこはハッキリしていました。
そして、私は
もうひとつのことを
自分でハッキリさせようと思っていました。
その日の夜
真夜中静まり返っていました。
一人になった居間で
私は決意していました。
弁護士さんには絶対に止められていた
主人と彼女のいわゆるあの行為中のビデオ
自分で見て確かめて
自分で決めようと思ったのです。
誰かに聞いても
きっと止められる。
でもこんな大事なことは自分で決めるわっ。
どうみても残念な旦那のことは
私が責任もって見てやるわ。
やっぱりあった「どすこい自分」。
ウルトラヘビー級な
「自分で選ぶ人生」の選択でした。
当たり前ですが
心臓がドキドキしました。
でももうこの動悸
旦那死んでから何回したやろなって(苦笑)
どうしよう(決めたからみるけど)
音声はやめとこう。
早送りにしよう。
(じっくりみるとかありえない)
つらくなったら
すぐみるの辞めよう
無理はやめとこうって
自分の心に決めました。
だいじょうぶ
自分で決めたんだから。
この世にいないとはいえ
旦那のほかの女性との行為中を
みる妻って
フツーおらんやろーと
今でもやっぱり
あたし、すごいことしたんやなって思います。
一本だけ。
早送りですが
ちゃんとみました。
もう一回
見直しました。
わざわざ書くことでもないですけど
つらい作業なんですよ、これ。
たぶん同じ境遇になってる人がいたら
絶対やめとき、信頼する人に頼みって言うと思います。
(そんな人いないやろけど)
でもね
だいじょうぶでした。
(あ、ごめんなさい、だいじょうぶじゃなかったです、
でもだいじょうぶやったんです。ややこしいわ!)
そして
結論がでました。
ビデオをみた意味がちゃあんとあったんです。
真夜中
一人わたしは思い切り納得しました。
だけど、
過呼吸にはなっちゃったんです
真夜中なのに。
やっぱり
ショックでありました。(笑)
だけど、ここは絶対
息子たちに知られてはいけない。
紙袋口に添えて呼吸しながら
ビデオテープを元通りきっちりと片付けて。
それから
救急に電話をかけて
一瞬意識が朦朧になったので
やはり、夜中救急車に来てもらったら
救急車の中で嘘みたいに治って(あかんやつです)
これが最後の
過呼吸発作でした。
身体には逆らえなかったし
当時まだまだ、やはりお騒がせでした。
ただ、見たことに
これっぽっちも後悔はありませんでした。
数日後
弁護士さんと会うことになっていました。
本当は
できないことは人にお願いしてもいいんだけど
したほうがよかったって
みんな言うかもしれないけど。
でもわたし、
「自分のこと」を自分の目で
確かめたかってん☆
私は自分で決めて
自分ですすむことを選択するっていうことを
このとき確かに掴もうとしはじめました。
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