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**やさしさにふれて〜君を思う*そう、君とは自然。《四季》という名の君を〜**

《四季》という名の君を思う。

【春】

暖かい風を運び、やさしい匂いを運ぶ。

桜という可憐な花が、様々な生き物に春の訪れを知らせ、人々は踊り酒を交わす。

そして、春のやさしさに人々はまた笑みを浮かべ、あちらこちらで花や草木は芽を出し小鳥は歌を口ずさむ。

やがて、桜が散ると鮮やかな緑の中からやさしい木漏れ日が差し込む。

そして、やがて眩しい日差しが笑い出し恵みの雨を降らし、ギラギラの熱い太陽が笑い出す。

【夏】

焼けるような熱い日差しと、蒸し暑さで汗を誘う。人々や動物、虫たちは木陰を探しやさしさに身体を委ねる。

色鮮やかな花々は、美しさを競うかのように眩しい光を喜んで味方につけて咲き乱れる。

甘く魅惑な香りを漂わせながら。

時に激しい風や雨を浴び、夏の力強ささえも思わせる。

そして、青い海が、青い空が、更に生命の勢いを誘う。

艶やかな色を描いていた夏。

そして、やがて暑さが和らぎ始める。

【秋】

キンモクセイが香り始め、待ちかねていたかのように、葉が色づき始める。

生暖かかった風は、いつしか心地よく気持ちよく吹き始める。

花には負けないで、寒暖差のある葉ほど色鮮やかに。秋の化粧を施す紅葉。

花の艶やかさ。

葉の鮮やかさ。

花には負けまいと、秋には葉が華麗に染まる。

そして、実りを迎える。

次への命の為に。

やさしい春に目覚め、暑い夏に肥やし実る命の物語り。

それは、自然という、当たり前な定めでありながら、過酷な戦いから勝ち抜いた証し。

実り、

そして力尽きた木々や動物、生き物は安らぎに入る。

【冬】

花は散り、葉は枯れ、虫や動物達はやさしい春に目覚める為に冬眠する。

風はいつしか冷たく感じ、時に柔らかな肌を覆う。

寒さの強い場所では、真っ白い雪がちょっと疲れた姿をやさしく癒しながら覆う。

あの真っ白い雪の結晶は、本当に綺麗で神秘なアートの世界。

寒い冬の太陽の暖かさは、初冬に向かう小春日和をも勘違いしそうな温もりとやさしさを導く。

そして街は、ちょっと寂しげなグレーに姿を変える。。何故か真っ白というよりは、グレーと表現したくなるのは何故なのだろう。

雪がしんしんと降り、人々や生き物は暖かい春を待つ。長い冬に身体を休め。

そして、どこからかやさしい風が吹いてくる。

雪は溶け、やさしい匂いが風に運ばれて来る。

そうして、季節は巡り四季が繰り返させる。

自然はやさしい。

でも、時に自然は気に入らないのか暴れ怒る時がある。

どうしたの?。

そうだね。

自然のやさしさに、甘えてばかりじゃいけないよね。

ちゃんと自然を守らなきゃね。

〈もうすぐ春だよ。春がやって来るよ〉

きょろきょろ、誰かが囁いた。

「やっぱり君かぁ。君はいつも一緒に居るのに、春が来る時だけ囁くよね。どうしてなの?。君の囁きは、訪れる春のやさしさに似ているね」

君のやさしさ

四季のやさしさ。

そうだね。

君は《四季》だったね。

また囁いてね。

いつも囁いてね。

君の存在を。

ずっと、君のやさしさにふれていたいから。

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#君 #春夏秋冬 #風  







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