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カナダでの妊娠・出産体験 (出産編)

妊娠・出産体験の第2部、出産前後についてです。

助産師さんからは、36週ぐらいにZOOMミーティングで、陣痛が来たらどうするかとか、助産師さんに緊急で電話するのはどんな時とかを教えてもらっていました。トロントでは助産師をヘルスケアプロバイダーに選ぶと、病院、バースセンター、自宅出産と3つの選択肢から選べます。
私は、バースセンターの雰囲気がとても良かったのでバースセンターを選びました。見学に行った時は、中も綺麗で、スナックやジュースも充実していたのでそれが決め手となりました。(陣痛中に好きな韓国ドラマを見てお気に入りのお菓子をつまもうと思ってた呑気者)ただ、実際に出産ってなったら、綺麗な部屋もスナックもジュースも目にくれてる余裕なんかなかったので、NICUとかもついてる病院でも良かったのかなと今では思います。

この3つの出産施設の違いといえば、病院は当たり前だけど万一の時にやっぱり安心。あとは無痛分娩は病院でしかできない。ただトロントのSt. Michelはちょっと暗い雰囲気だしなんだか産みたい気にはなれない。もし昼間に陣痛来たらダウンタウンのど真ん中なのでトラフィックに巻き込まれるし、駐車場に停めるのも大変で、想像するとそこがハードモード。バースセンターは病院と自宅の中間みたいな感じだけど、大きなバスタブ使えるし、付き添いの人は色々スナックも食べれるしコーヒーも飲める。無痛はできないけどガスはあり。けど私の経験的には、ガスはあってもなくても痛みは変わらなかったのでただ息がしにくくて邪魔なだけだった。雰囲気は病院の比にならず良い!自宅は、まあバースセンターと似たような感じだろうけど、出産って結構汚れものが出ると思うからそれを後で綺麗にしなきゃいけないと思うとわざわざ自宅でとは思えなかった。陣痛の苦しい時に移動しなくてもいいのはありがたいと思う。

そんなこんなで出産場所はバースセンターにしようと夫と言っていました。ちなみに日本では出産病院ってかなり早く決めるイメージだけど、こちらでは最後の最後まで迷えます。なんなら出産途中でやっぱ病院とかなったらバースセンターから病院に行くとかでもいいんだよーって助産師さんに言われました。

さてさてそんな感じで37週に入ったぐらいから、今か今かと緊張しながら待っていました。日本から親が来るタイミングとかも考えると、正産期になったら早めに来て欲しいなと思ってたので、毎日夫を道連れにして1万歩歩いていました。いろんなスクワットやったりヨガやったり、むっちゃ運動してました。それでも、うんともすんともならず、予定日を迎えました。この頃になるとだんだん待ち疲れて来て、予定日はヤケクソで夫とキャンプ場に言ってキャンプファイヤーをしていました笑 そしてその日の夜に何と陣痛が来ました。

助産師さんには陣痛の間隔が3分ごとになったら電話してねと言われていて、だけど私の陣痛は不規則で5分おきになったり、2分おきになったりでした。規則的に3分になってから電話だよーという夫に、そんな悠長なこと言ってる暇はないんだって、いってえーーーーー早く電話しろーーーーーと言って電話を夜中の2時ぐらいにかけました。そこから助産師さんが電話でアセスメントをして、3時ぐらいに自宅まで来てくれました。
ちなみに、看護師としての学びは、痛みのアセスメントをするときに0〜10でどのくらいの痛みですかって言うのは、すごく答えにくい。初めて自分が聞かれる側になって、うーんと考え込んだ笑 これはやっぱり毎日の痛みの比較の指標としてって思った出来事でした。

そこで助産師さんが自宅に来てくれた時には(アクティブな助産師さんは自転車かっ飛ばして来た笑)、もう結構痛くって床にのたうち回っている感じ。夫はオロオロ。そこで破水もして、私は抗生剤の点滴が必要だったので、自宅で抗生剤の点滴もしてもらいました。助産師さんがアセスメントしてくれて、もうバースセンター行ってもいいかもねってことでバースセンターへ。助産師さんとはバースセンターで集合になりました。

夫に支えられながら、何とか駐車場に行って車に乗り込み、朝4時か5時ぐらいにバースセンターへ。バースセンターで助産師さんと合流して、その後数時間で待望の女の子が生まれました。

陣痛中は、夫はずっと一緒についていてくれました。こちらは、ベッドがダブルベッドで出産パートナー(パートナーでも親でも友達でも)が一緒にベッドに上がってサポートするようになってます。私はずっと痛い時は夫につかまってる感じでした。陣痛の最後らへんは本当に多分痛くて、夫曰く私に首絞められて死ぬかと思ったらしい。(いやいや死にそうなのはこっち!笑)でも夫がずっとそばにいてくれてとても心強かったです。これ1人でやれって言われたら心が折れそう。。。そして夫曰く、私がとても痛そうで申し訳ない気持ちになったと言っていたので、男性に痛みを少しでも共有することができるとも思います。そして臍の緒も何と夫が切りました。

夫が娘の着替えを手伝ったり、色々書類関係をやっているうちに私は助産師さんが会陰切開の縫合をしてくれました。ちなみに会陰裂傷がひどいと自分たちで病院に行って医者に縫合してもらわないといけないです。何回も私と娘のバイタルを測って、娘の全身状態を確認して、初めてのラッチオン?(赤ちゃんに乳首を咥えさせる)もして、出産から3時間後に自宅へと戻りました。生まれて3時間の娘を車に乗せて帰るとかただの恐怖でしかなかったし、ずっと娘が生まれて来てくれることをまっていたのに、漠然とした不安に包まれたのを覚えています。

午後に自宅に帰宅。その後はUberでお粥をデリバリーして食べて、家族3人で死んだように眠ったと思います。夫も一睡もせずに付き添いで、娘も生まれて来るのにはエネルギーがいったんだと思うけど、娘が泣くこともほぼなく寝たのを覚えています。

今思い出してみると大変だったなあと改めて実感。
日本に比べるとなかなかの放任&ハードモードです。
韓国の産後ケア施設に行きたかったなーーー

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