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自分を病から救ってくれた身近な人たちと土

摂食障害から抜け出せなかった10代後半ー30代前半までの間、沢山の情報に触れ、様々な試みをしましたが、それによって状況を打開することはできませんでした。そうなってしまったのは

・表向きには友人知人が沢山。でも内面の深い部分が孤独であったこと
・社会的な立場への執着心や、手近に得られる情報への囚われがあったこと
・自然の中、太陽の下で思い切り体を動かす時間が欠けていたこと

この3つが大きな理由でした。

整体師を一つの生業とし出した頃、自分の施術を受けてみたいと思ってもらうきっかけになればと、私自身の日常や思考、心身についての学びを綴るために始めたこのnote。しかし日々施術させて頂く中で出てくる伝えたいことは、クライアントさん各々によって異なり、そのお体のその時の状態に合わせた内容であるべきと強く感じ、この場で万人に向けて健康法、整体法、食事法などを私が書き綴ったところで、あまり意味がないのでは?更には、それが偶々読んで下さった方の心身の状態に合っていなかったら、寧ろ毒になるのでは?と考えるようになり、段々と個人的な内容の記事を書く頻度が減っていきました。

しかしそれでも更新し続けてきたのは、家族と営む田畑のことや、そこで行うワークショップについての記事。なぜこれだけは残していく気になったのか。

30代でやっと摂食障害から抜け出し、家族、自分の内と外とのバランスを取れるようになり、もうすぐ40歳になろうとしている今の私が大切だと感じているのは、日々淡々と変化する自然の営みを観察したり、様々な生き物や人(特に子供)と関わることで得られる偶有性に満ちた豊かさ。囚われがなく温かく軽い、それでいてしっかりと地に足ついた感覚。

こんな感覚が私自身のバランスを保つのに大いに役立っていて、日常に欠かせないものになっており、来てくださる方の心身にも作用しているのではと感じています。そして、そんなものを得られる田畑での体験を記録していきたいという気持ちが湧き、続けてきたのだと思います。

実際に開いてみると単なる記録写真と一言メモのような記述だけのnoteで、昨日までの私のプロフィールから記事を読んで、???と思われた方もいるのではないでしょうか。昨日、その辻褄が合っていないことに気づき、noteのメインタイトルとプロフィールを、私個人のものからculcul farm&labo(クルラボ)という企画名に変更しました。そして、そうした経緯を纏めておきたくて今こうして記事にしています。

稀にこの楽しそうな雰囲気に興味を持って来てくださる方がいて、実際に田畑で同じ感覚を共有できるということが起きています。たとえ細々とでも、こんなご縁が更に繋がっていくことを願って、もう暫くこの記録を続けていきたいと思います。


2022.12.7 渡部優