【おサルでもわかる】マイナス金利
マイナス金利とは、
「銀行に預けている私たちのお金の預金金利」がマイナスになるのではなく、
「民間の金融機関が日本銀行に預けている預金金利」をマイナスにすること。
つまり民間の金融機関が日銀に資金を預けたままにしておくと、
金利を支払わなければならなくなる。
ではなぜマイナス金利の政策を行っているのか。
〈 目的1.インフレ傾向を強めるため 〉
マイナス金利になると金融機関が企業や個人への融資や投資活動にお金を回すようになり、市場に出回るお金が増加することになり、インフレが起きる。
(2%のインフレ達成を目標としている)
〈 目的2.円高にブレーキをかけるため 〉
為替相場への影響を強めて、円高傾向が強まることにブレーキをかけること。
目的1.2共に急激な変化は消費にマイナスになるためグローバル目線で見て調整しているイメージ。
〈 マイナス金利のデメリット 〉
マイナス金利が深まりすぎれば、国債の利回りは減り、国の収益は減少する。
実際にユーロ圏では2014年にマイナス金利を導入しているが、景気は低迷している。
〈 時事ネタ 〉
コロナ禍において新制度が始まった。
それは日銀が金融機関を応援する内容だ。
内容は、
「①日銀が金融機関にゼロ金利で資金供給する」うえ、
「②資金貸し出し実績に応じて日銀当座預金(金融機関が日銀に預けている資金)に0.1%のプラス金利も付ける。」
という内容。
これに対し、「事実上のマイナス金利政策の修正だ」(マイナス金利失敗だったんじゃね?)との声も上がっている。
〈 マイナス金利のこれから 〉
2019年の段階で消費者物価指数(CPI)はプラスになっており少なくとも「デフレではない」状況にある。(2020年4月は当たり前に▲0.2%になっているが)
マイナス金利は金融機関にとっての大きな負担になっているため、長期間続けるべきではないかもしれない。
とりまみんなお金使おう。