保育園と幼稚園に通わせた体験談と「小1の壁」

娘小学校1年生。息子2ヶ月を育てています。職業は講師業。保活激戦区と呼ばれている地域に住んでおり、娘は1歳から3歳まで小規模保育、3歳から6歳まで幼稚園に通わせていました。保育園と幼稚園、両方経験してみて、両方のメリット、デメリット、そして、日々感じる、仕事を含め、自分の人生の中でやりたいことと、子育てを両立していくことの難しさを書きます。

娘(6歳)は2月うまれ。早生まれです。4月入園だったので1歳2ヶ月で小規模園に入園しました。周りのワーキングマザーは保活に血道を上げていましたが、その熱量についていけない私は、ギリギリまで探すことなく結局2次募集の時にたまたま空いていた園に申込みをして、入ることができた「棚ぼたラッキー」的な入り方をしました。

その園は、10人しかおらず、0歳から3歳までの子供を手厚くみてくれて、布おむつ育児や、どろんこになって遊ばせてくれたりする、本当に良い保育園でした。何より、子供とどう接して良いのかわからない私は、保育士さんが子供に接する姿を見て、勉強させてもらいました。そこの園の方針は、「子供を1人の人として対等に扱う」をいうことを徹底していて、1歳児の主張(自分でやりたい!こうしたい!)を尊重して、それが出来る環境を用意してくれていました。子供が、こうしたい!と思って、やろうとするその時を逃さないように、色々と工夫がなされていました。

他にも保育園で良いなと思ったのは、子供自身が、異年齢の様々なこどもと関われることです。昨今、公園に行ってもほとんど子供がおらず、特に第一子は母子で過ごすことが多くなりがちですが、保育園に行けば、ほかの子供達と関わり合うことで、社会性が育ちやすくなるのではと思います。現に、小学生の娘は、相手が年上だろうが、誰とでも遊べる子に育ちました。小さいころから尊重されていたせいか、とても遊び上手で、優しい子に育ってくれました。

3歳から6歳までは、家庭的な幼稚園にいかせたのですが、ここは、今時の預かりも給食も習い事もなく、お母さんへの負担がすごいのですが、「地域に知り合いを作る」という園の方針の通り、地域の知り合いが増え、ママ友もとても良い方ばかりで、本当に楽しい3年間でした。ファミリーで、マラソン大会に出たり、飲みにいったり・・・。公園に行けば、幼稚園のOB,OGが誰かしら遊んでいるので、娘も公園にいくのが大好きで、小さい頃はとにかくたくさん遊んで欲しいと思っている私にとっては、地域の知り合いがたくさんいて、子供がその中でのびのび遊んでいるということがとても嬉しいです。子供でいる時間を大切に、遊びを大切に過ごさせてもらえる幼稚園で、本当に楽しそうでした。

母親である私は、仕事との両立に悩みましたが、自分が両立出来る量の仕事しかしないと決めて3年間過ごしました。仕事としては、どっちつかずな状態だったけれど、ママ友にも恵まれ、仕事と家の往復だけでは得られなかった大切な時間だったと思います。

保育園のデメリットは、と言うと、保育士さんと信頼関係を築くのが難しいと思ったことです。結構保育士さんの入れ替わりが激しいのも不信感をいだく原因になりましたが、女性だけの職場で密室で、なかなか外からはわからないですが、人間関係が良い、風通しの良い保育園を選べば問題ないと思います。

幼稚園のデメリットは、母親の負担が大きいことです。母性神話的な考え方があるのか、「お母さんと●●しましょう」とか、お母さんと・・が多くて私のように働きながら通わせている人はごく少数。夏休みのイベントも、お母さんが仕事で、お父さんだけが来ました、みたいなことは我が家だけでした💦幼稚園のデメリット。。と言うか、娘の行っていた幼稚園の方針がたまたまそうだった為、結構大変でした。あとは、少人数故に、ママ友同士の関係が密すぎて、時に閉塞感がある。と言うことでしょうか・・・。ママ友関係は、保育園の方がさっぱりしていて、あまり関わりがないので、プライベートでも仲良くなる、とまではいかない分、子供が小学校に入った時に、頼れるママ友がいない、と言う状態になりかねないのかなと思います。(あくまでも私の感覚・・)

で、小1の壁と言われるもの。これは、本当にありますね。小学校の終わる時間が14時半くらい。そこから帰ってきて15時。親が働いている家庭は、キッズか学童に行きますが、我が家は2ヶ月でキッズを嫌がるようになりました💦今、私が育休中で家にいる為、娘は帰ってきて、宿題&自由時間。習い事にも連れていけていますが、働き始めるとそうはいかなくなります。娘の友達は(ママはフルタイム勤務のワーママ)週2日公文、週1日学童、週1日キッズ、週1日おばあちゃん宅だそう。。。その友達のママは、旦那さんの母親にわざわざ引っ越してきてもらったそうです。それを聞いて、そこまでして働くことの意味を考えてしまう私。子供が遊ぶ時間、ボーとする時間、のんびりする時間。どれも大人が奪っているのでは???と思ってしまうのです。

子供が小学校に入って思うのは、小学生こそ低学年のうちは、学校終わってからは遊んだ方が良いと言うことです。40分かける5コマずっと座って授業をうけて、足し算引き算、書き取りやって、学校終わってからもお勉強していたらどうなっちゃうのか、、、。いずれ、あと3年くらしたら、勉強漬けになる時がくるかもしれないのだから、今は子供の空白の時間を奪いたくないと言う気持ちが芽生えてきてしまうのです。

小1の壁って、子供にとって良い環境を用意してあげようと思う母にとって、ターニングポイントだと感じます。こどもにとって良い環境が、有名な塾や習い事だと思うなら、それを準備してあげれば良いと思いますが、そうではなく、遊びやボーと過ごす時間や、友達と過ごす時間の確保と言う「環境」を作ってあげたいと思うと、本当に仕事のやり方を見直さないといけないと思うのです。

いずれにせよ、働きながら子育てするって言うのは、本当に簡単なことではないです。それでも、母親だけが子育てするのでは、子は育たないと感じます。我が子も、祖父母、ママ友、近所のサポーターの方、保育士さん、幼稚園の先生、いろいろな人に関わってもらって育っています。その過程で、私も失敗をし、迷惑をかけ、学びながら6年間を過ごさせてもらっています。

声を大にして言いたいのは、『いろんな人に関わってもらいながら、可愛がってもらいながら育てていけば良い』と言うこと。決して母親一人が抱え込むことなく、その時々、他人やサービスに頼りながらやれば良いのだ。その試行錯誤の過程もまた楽しいぞと。子供にとっては、いろんな人がいて、いろんな考えを持って、いろんなルールがあると言うことを知ると言うことはすごく大事だと思います。

世のお母さんたち。もっともっと我が子を開放しましょう。