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「経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック」について見て気づきをコメント①

はじめに

特許庁が発行し、全国47都道府県に設置している「知財総合支援窓口」や各経済産業局等の「知的財産室」において、6月下旬以降に無料で冊子版を配布されるというこの「経営戦略に資するIPランドスケープ実践ガイドブック」だが、内容とても素晴らしいが、レビューしている方がいなかったので、企業でIPランドスケープ業務を行っている身(中小企業ではない)としてどう感じるか、良かった点をコメントできればと思います。

すべて以下から引用します。

https://www.jpo.go.jp/support/example/ip-landscape-guide/document/index/all_guidebook.pdf


IPランドスケープって何?

って思っている人は以下のwikiを参照。


IP ランドスケープの主な目的 p4


ここでも、IPランドスケープの定義をされています。

IPランドスケープは、一般的には、「経営戦略又は事業戦略の立案に際し、経営・事業情報に知財情報 を組込んだ分析を実施し、その分析結果(現状の俯瞰・将来展望等)を経営者・事業責任者と共有するこ と」と定義される(令和2年度特許庁産業財産権制度問題調査研究報告書「経営戦略に資する知財情報 分析・活用に関する調査研究報告書」)。 IPランドスケープは、その有用性から多様な目的で用いられるようになってきており、使用する個々の 企業・大学等によって、様々な捉え方がなされている。

まさに、様々な捉え方がされています。例えば、分析して情報を定義するまでがIPランドスケープだったり、はたまた事業収益に貢献するまでをそう言ったり、企業によって様々です。

私の知り合いでは、事業部門、経営部門、研究部門の役に立つ情報、分析を提供できれば、OKという人もいますし、私自身そして組織は、売上や事業が立ち上がって収益が出せるための施策提案を行うことが最終ゴール、社内コンサルとして動くところまでを定義しています。


また、ここではIPランドスケープの代表的な13の目的を紹介がされています。

最後のCGC対応に関しては、知財部そしてIPランドスケープが求められる範囲や深さが増したと実感しています。国内企業含め、知財、知財情報の活用、その活動は注目されており、大手企業を中心にリードされていることからも、IPランドスケープを活用した方向性や活動の説明は今後重要性が増すでしょう。

ほぼ網羅されているかと思いますが、ここにない目的として例えば(小項目、や評価軸が違うかもしれませんが)、

  • 自社技術の棚卸し

  • 長期視点・未来価値の創造(妄想)

等もあるかなと思いました。(いつかこちらもブログに書きたいなと思っています。)


以上、今回はここまで。次回は「目的別分析手法」の章へ。

IPランドスケープをさらに詳しく知りたい方は、以下がおすすめの書籍です。



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