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今を泳ぐ

どうして太陽は
ひとつしかないんだろう
そんなだから
東から昇れば西に影が落ちる


ステージのスポットライトの様に
太陽がいくつもあったなら
僕の影も
そして君の影も
覆い隠してくれただろう


津波の様な情報の中で
溺れてしまいそうな現代だから
大きなうねりに流されるのがいい


でも僕は離さず持ってるよ
君が見せてくれた光
荒波の中でもみくちゃになっても
変わらず美しいもの


どうして僕らの目は
ふたつしかないんだろう
そんなだから
影を見ると光が見えなくなる


全知全能 神様の様に
全てを見て知ることができたなら
光と影がうらおもてだと
忘れずにいられるだろう

津波の様な情報の中で
溺れてしまいそうな現代だから
大きなうねりに流されるのがいい


でも僕は忘れずに覚えてる
君が頑張る姿
どこにいても この目を瞑れば
いつでもここにいる


流れに逆らうことは
いつだって 大変だ
でも君が逃げないこと知ってる

水を呑み
足が止まり
押し戻されても
今はまだ見えないゴールを
きっと諦めたりしない


この僕には腕は
2本しかないけれど
冷えた君の身体を
抱き締めるには十分だ


苦しい時には 頼ってほしい
降りかかる あらゆる悲しみから
君を連れ出して
遠く逃げ出して
幸せな夢を見よう


起きたらきっと
君はいない
でも それでいい
泳ぎ疲れたらまた
戻っておいで

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