見出し画像

猫が炬燵でまるくなるのも、炬燵から抜け出せなくなるのも、3秒で理解した

はじめまして、炬燵のある家。

わたしは生まれてからずっと太平洋側のマンション、アパート暮らしだったので、炬燵のある家に住んだことがなかった。(そのせいなのかはわからないが)

両おばあちゃんの家も、片方は実家よりもおしゃれな机に大きなソファのあるマンションだし、もう片方は昔昔は炬燵を出していた記憶がおぼろげにあるが、わたしが生まれて少しして「危ないから」と出さなくなり、気付けば床暖房になり姿を消していた。

そんなわたしはずっと炬燵のある家が憧れで、大学時代にひとり暮らしをしていた時は毎冬、
「今年こそ、一人用の小さい炬燵を買ってしまおうか」
と頭を悩ませていた。

一人用の炬燵なんてそこそこお安く買えるこのご時世、わたしがそれを決行しなかった理由はただ一つ・・・
絶対に炬燵から動かなくなることがわかっていたから、だ。

気付けば炬燵の周りにリモコン全種、充電器、お菓子や飲み物がピクミンのように集まってくることなど容易に想像できた。
だからこそ。ちゃんと生活を送るために、わたしは炬燵に手を出さなかったのだ。

だが、日本海側の本当に日本海の見える場所は、わたしには、寒すぎた。

昨年、寒い寒いと震えるわたしに近所の人が口を揃えて言う言葉はひとつ、「炬燵に入っとれ。」
こんなに広い家なのに、炬燵がないんじゃ、こちとら。

そんな風にわめきながら一年過ごし、二度目の冬におびえていたら、なんとも心優しい方が
「捨てようと思ってる炬燵があるから、もし使ってくれるなら持っていくよ」
と、わたしが28年間憧れ続けた炬燵をあっさりくださったのだ。神様ですか。

こうして、家にやってきた、人生初の炬燵くん。

画像1

電源を入れて足を入れた瞬間・・・・

あ、おわった。

これは動けなくなるわ。もう出たくない。
大学時代、堪えてよかったと思った。
でも、雪国で冬を越すにはこいつの存在は必須だ。
相棒よ、よろしく。冬はこたつむります。

日々一生懸命暮らしています。 もしもよろしければ、ぜひサポートよろしくお願いいたします。 がんばる気力に代えさせていただきます・・・!