見えない不安への焦燥と現状の心地よさの表裏一体感

世の中的な不安感から一人で行きていくことの不安・先行きの不透明感、出会いの機会や、社会活動の制約から、家にいることが増えた人が大半かと思われます。

それに呼応するかのように、自分のこれからの人生を考え、結婚相談に赴く人も増加しているそう。

確かに、弊社でもご入会ラッシュがやってきました。

相談の電話やメール、面談も増加傾向に。

さらにさらに、先日オンラインセミナーに呼ばれ婚活どうしようかなーと思っている女性を対象にライブ対談を行いました。

今一番アクティブに動いているなーと感じるのは30代男女。そこを追うかのように40代前半女性と言った感じです。

みなさんのお話を聞くととにかくこの一文につきるという感じです。

【婚活は面倒。結婚はもっと面倒。でもこのまま一人は不安。「いい人が」自然に出会えて、一番好きになって結婚したい。】

これを受験勉強に言い換えると、

【勉強は面倒。受験はもっと面倒。でもこのまま高卒だと将来が不安。「暗記ぱん」食べて、東大に受かりたい。】

運動部に言い換えると

【練習は面倒。予選試合とかもっと面倒。でも、このままだとプロ野球選手になれない。勝手に甲子園に行けて、スカウトされプロになりたい。】

みなさん、自分の子どもや友達がこのようなことを言っていたら、どう思うでしょうか。

もちろん自然に出会って結婚する人もおりますが、年々婚活サービスを利用して結婚している人は増えて言っています。

もっというと、東大合格者の数%は非常に飛び抜けてアタマがよく、塾も行かない、ふつうに学校の授業で家で勉強して合格する人もいます。

運動神経がずば抜けていて、高校からたまたま友達に誘われて入った部活で大成する人もいます。

その反対に、ずっとずっと努力して合格したり、プロ野球選手になったりする人もいます。

山頂に登るための山の登り方は、人それぞれということ。

今の今まで自然に出会えていなかった人。もし出会っても自分からなかなか積極的に行動ができないタイプであれば、どうしたら良いか、もうおわかりでしょう。

こういうことを、伝えると、「自分は絶対そんなことない」と頑なに飲み込まず、自然な出会いで出会わないと絶対ダメという思想の元、友達に「だれかいい人いたら紹介してね」と無責任に他人に自分のパートナー探しという重大な案件を依頼するか、「俺/私はもう、諦めた(たいてい強がり)」と公言する人もいます。

逆に、素直に「たしかに〜!」と言って、上手に婚活サービスを利用してさっさと結婚していく人もいます。

どういった選択をしても、それは自分にしか返ってこないということ。

でも人間変化をすることが苦手です。

いわゆる恒常性バイアスと言われるもので、いままでの方が心地よい、楽だと感じてしまいます。

苦労するくらいなら今の方がいいんじゃないか。

変化するのが面倒だから、独身でいた方が楽。

確かに、それも一理あります。脳は、エネルギーをエコ消費したくなるので、新しい事=ブドウ糖を大量に消費するので、避けたいことと認識します。

脳には良いこと、悪いことのジャッジがなく、快か不快か、ブドウ糖消費するかしないかが重要になってきます。

だから、ダイエット中だめってわかっているのに、甘いものの誘惑に勝てず一口パクっとしてしまったり。

タバコは体に毒だと知っていても、脳が欲するからスパーっと一服したりするわけで。

今までの方が楽でいいんじゃないか。というのは、こういった状態に近い状態であるわけで。


人間が死ぬ時に病床で口にするのは「しなかったこと」だそうです。

「夢を追って起業しておけば良かった」

「留学しておけば良かった」

「両親に反対されても結婚すれば良かった」

「子どもを産んでおけば良かった」などなど。

人生は1回しなく、できれば後悔したくないですよね。

ちなみに、結婚はゴールではなく、結婚生活を続け、その結婚が幸せな結婚かどうかは、一山も二山も、三山も超えた先にしかわからないということ。

最近は、あまりに短絡的に、この人失敗だった、こんなことされて私は不幸だ、と考えてしまいがち。

自分が誰かに迷惑をかけることもあるかもしれない。失敗することもあるかもしれない。病気になるかもしれない。誰かの足手まといになるということもあるということを忘れなければ、一番となりで助けてくれる家族に対して、感謝が出来るのではないでしょうか。

あまりに引け目に感じる必要はもちろんありませんが。

良い時も悪い時も。普通の時も。

一緒に歩める人。

それが運命の相手だと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?