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WEBライターにビュー数を伝えること|そのプレッシャーで潰れる人も

私はWEB連載をもっているけど、編集さんにビュー数を伝えられるとひたすらプレッシャーでダメ出しされた気にしかならない。ブロガーだったら自分が書く励みにしたりもできるだろう。だけど、媒体のライターはビュー数を突き付けられるとへこむって人も多いんじゃないだろうか。


自分が編集長時代に言われたこと

私はあいである広場を2019年にローンチしているけど、事業企画をし、創業時代表取締役だったので、ライター側の人間ではなかった。管理側の人間だった。

ブログ記事は書いていたけど、いきなりやったこともない編集長になり、当然記事は外注することになる。だけど、マイノリティネタを連載できるライターなんかそうそういない。予算も潤沢ではなかった。メインライターには
村田らむさんを抜擢。私がファンだったし、お願いすると快諾してもらえた。自分自身もライターとして書くことになる。

※その後、編集長とライターだったのが、私はらむさんに弟子入りする。ルポの書き方から何から教えてもらうことに。

まだ師匠・弟子のような関係ではない初期、らむさんに「ライターにビュー数を伝えるのは良くないですよ。モチベーションが落ちるだけです」と言われて、他のライターにビュー数を伝えるのをやめた。言われた当時、私はなぜダメなのかピンとこなかった。そんなものなのか。だけど、「業界が長いらむさんが言うんだから、そうなんだろう」くらいの気持ちで受け止めてやめた。

ライターは続かずらむさんと2人で書くことになる

予算の問題もあり、なかなか連載できるライターさんに発注できないので、続かない。自分もライターとして書いて、人の文章を編集して、会社の管理もして……仕事量的に限界だった。なので、結局、らむさんと2人で書いていた時期が長い。

そうなってみて、初めて「ビュー数を伝えるの良くない」と言われたことが身に染みて分かった。らむさんは当時はすでに東洋経済で連載していた。Xでのフォローワー数も全く違う。らむさんが更新すると万~数十万単位のビュー数が出るのに、私は数百なんてこともあった。編集は他にいないので、自分自身でアナリティクスでその現実を見ることになるんだけど、どんどん自信を失う。数字が出ないことに追い詰められていった。

だけど、幸いにもその頃はらむさんは師匠だったので「そりゃキャリアが違うんだし同じだったら僕がメインライターやってる意味ないでしょ」と笑ってくれたけど、師匠の励ましがなかったら私はあの段階でライターをやめている。それくらいビュー数ってライターを追い詰めるものだった。

自分が連載を持ったらより追い詰められる

他の媒体で連載を持ったことで、編集さんが伝えてくる人だったので、数字に一喜一憂した。
それで長期休みなんかも取っている。

休みを取ってもなお、ビュー数の話が出ると書くのが怖くなる。そんな気持ちをらむさんに相談すると「別に編集さんと喧嘩したいわけじゃないんだし、正直にその気持ちを伝えたらいいですよ。しんどいって」と言われ、恐る恐る伝えた。

「ものすごくプレッシャーになって書けなくなってしまう」「しんどい」
「編集さんともめたいわけじゃない。頑張るけど、単につらい」と。

結果、理解してもらえ、「ビューボーナスの対象(週10万ビューいくと別途ボーナスが出る)になった時のみに伝えます。すみません」ということで伝えられなくなった。

ビュー数を伝えるのは「ウサギ飛び」と一緒

師匠に「ビュー数伝えるのは、ウサギ飛びみたいなもんです。足腰壊れてダメになる人がたくさんいるけど、足腰壊れずプロになった人もいる。でも、ウサギ飛びなかったら、もっとプロになれた人いたかも?ビュー数を伝えることはそういうこと」と言われて、すごく納得した。

ビュー数なんか読めない。これは絶対にイケる!と思ったものが出なかったのに、予想もしてなかったものがバズったり。WEBライターはそこに「連載を切られるんじゃないか」「次もバズらなかったらどうしよう」「私はダメだ」「どうしたらビュー数上がるんだ」と一喜一憂するものだと思う。

だけど、伝えてダメならその媒体は去るしかないけど、嫌なものは嫌!つらいものはつらい!と伝えないと自分がつぶれかねない。

だから、正直なコミュニケーションって大切だと思う。

単純な私は書く気が戻ったので、原稿書くぞー!


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