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カメラとの出会い#6 避けては通れない道(Leicaはじめました)

 こんにちは、ゆーふくです。今日はそうLeicaのお話。

 理系の拘りの強い僕。モノを買う前はとことん調べないとすまない僕。予算の範囲で最高のモノを自分で納得して買いたいんですっ!

 江守さんのところで僕の初クラシックカメラを買ってから、色々と調べました。江守さんとコニカ1型は以下で記事にしています。

1.レンジファインダーカメラとは

 まず、買ったコニカ1型の事やその時代背景。で、あまり触れませんでしたが、このコニカ1型、僕の初のレンジファインダーカメラであります。 それまでカメラはいわゆる一眼レフカメラしか知らなかったんです!

一眼レフカメラはレンズを通ってきた像を見てその像でピントや構図合わせをします。
 それとは異なりレンジファインダーカメラはレンズを通った光はフィルムに行くだけ。構図やピント合わせは別にあるファインダーで確認します。
 ファインダーにはピント合わせ用の距離計があり、その二重像を一つに合わせるように合致させてピントを合わせます。ピントがあっていないとモノが二つに見えます。最初はちょっと違和感ありましたが直ぐに慣れました。むしろ何故か嬉しかったです、マニアっぽくて、笑。

2.バルナックライカとは

 レンジファインダーカメラを手にすると、他のレンジファインダーカメラが気になる訳です。昔から名前は聞いた事がありました、そう「Leica」です。

 イメージは「お金持ちの使う高いカメラ」古いカメラのくせにめっちゃ高い。性能も古い物だから特筆すべきものはなし。特に興味はありませんでした。
 ただ、やっぱり使わないで色々言うのも良くないし、何か高い意味があるんだろうなと言う事で色々調べ始めました。

 雑誌を読むともうアウトですね。なんせ、今に至る35mmフィルムカメラの基礎を作り上げたのがLeitz社のCamera、Lei-ca、そうLeicaです。
Leitz社のオスカー・バルナックという技術者が作ったカメラがそれです。だから、バルナックライカ
 でバルナック型ライカの後に出たのが改良型のM型。今でも名機として語り継がれ、みんなが大好きなM3ですね。

 で、僕が興味を持ったのはM型ではなくバルナック型のライカ。初めてってのに弱いんですよね。最初はレンズ交換できない、距離計なしの目測カメラから始まり、レンズ交換式になり、さらに距離計がついて、ピント合わせが出来るようになり、まさに今の35mmカメラと同じですよね。 
 もちろんあのM3のファインダーは感動というか驚きましたよ。でもやっぱり僕にはバルナックの方が魅力的でした。絶対的に小さい。M型は僕には少し大きいんです。
 (ちなみにその後M2を買いましたが、やはりバルナックの方が僕には合ってて、バルナックの方を手にする事が多いです。)

3.バルナックライカの種類

 バルナック型と言っても調べると種類があります。

・距離計のないレンズの取り外せないA型

・初めて距離計の付いたDⅡ

・距離計倍率を上げて、視度調整がついたのDⅢ

・シャッター速度が1/1000までついたⅢa

・ボディのみがダイキャストできたⅢb

・オールダイキャストのⅢcやⅢf

 時代により色々と確実に進化しています。ほんとはブラックペイントのダイキャストになる前のDⅢが欲しかったんですが、もうめちゃ高い!で諦めて最初という事で、一番多く出回っていて、機械としても安定しているⅢfを狙う事に。

4.バルナックライカを買う

 機種が決まったら色々なお店を見て周りました。でもバルナック型とはいえ高いんですよね。そこで色々調べて、大阪の南船場にある大阪写真会館にセレクトというお店があると聞きました。そこは個人のお客さんに売ってもいますが、業者さん向けのお店のような感じで、すごく狭いお店というか事務所でガラスケースにみっちりではなく、ポツポツと置いてある感じでした。相場は中古カメラ激戦区の梅田よりも1万くらい安いイメージでした。そこにあった安いセルフタイマー付きのレッドダイアルのⅢfを買いました。貼革(グッタペルカ)に補修した後があり、セルフタイマー付きも人気がなく、安かったようです。
 僕のはシリアルナンバーからすると1954年製。LeicaのM3が出た歳なので、Ⅲfの後期ですね。ある意味戦後復興後の一番いい時期かも知れませんね。
 サラっとシリアルナンバーから言うとって言いましたが、そもそもバルナックLeicaの生産開始頃の1923年からボディにナンバーが打たれていて、それで製造年がわかるってすごくないですか!もちろんニコンのSやFもわかりますがずいぶん後の時代ですよね。今の製造業からすれば当たり前の製品管理ですが1920年ですもんね。やはり戦前の産業革命行以降の第二次成長期と言われる1870年代から1910年代のドイツは凄かったんでしょうね。

5.バルナックライカの操作感

 でようやく手に入れたバルナックLeica!色々と触ってみます。やはり触った感覚が違います。なんでしょう一つ一つの操作がカチッとしながらもヌメっとしている感じ、笑。

部品の精度が高いとカチッとするとは思うのですが、それだけでなく、部品の配置や組み立て精度からくる、無理のないスムーズな動きでヌメっとするんです。特に巻き上げ機構にベアリングが入っているらしく、巻き上げがいいんです!語彙力無くてすみません。。
 コニカ1もカチッとしていますがヌメまではいかないんです。それに部品点数が全然違います。バルナックLeicaはコニカ1に較べたらかなり部品点数多いですよね。それにも関わらずカチッとヌメっとしています。年代もほぼ同じ1950年代です。

 いやー色々書きましたけど、やっぱりいいです。所有感を満たしてくれます!ほんとにバルナックLeicaを側に置いて、ウイスキー飲めます。
シャッター切っているだけで顔がニヤけます。

6.増えるバルナック型ライカ

 もうどんどん増えるんですよ、バルナックタイプ、笑。本家もそうですが、国産バルナックも。あれよあれよという間に増えます。
Canon、nicca、Leotax、minolta色々増えました。せっかくなんで自分の整理も兼ねて写真載せて終わりにしたいと思います。

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 もう、バカですね。ただライカ以外はいずれもジャンク出身ですので安いです。シャッター幕交換はまだ出来ないので、シャッター幕だけ注意して購入してます。スロー不調やファインダー曇り、二重像ズレは安いので大好物ですね、笑

 特に似てるのがnicca。

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 もう何から何までそっくりです。まぁコピーしてるから当たり前なんですが、悪く言えばオリジナリティは0です。でも出来は悪くないです。カチッとだけでなくヌメっとしてます。個人的にはniccaLeotaxよりもニッカの方が好きですね。

 でLeotaxはこんな感じ。

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 そう、少し大きいんです。LeicaもⅢaからⅢfではダイキャストになって少し大きいんですが、Leotaxは大きい。もう少し前のは小さいかも知れませんが、持ってません。で、Leotaxはカチッとしてますがヌメっとはしていないです。どこかザラついてます。もちろんメンテナンスすればヌメっとするにかも知れませんが。

 次、Canon

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 Canonも大きいですね。ほぼLeotaxと同じ大きさ。ただしです、Canonは形もオリジナリティがあるんです。いいか悪いかは別として、単に真似するだけではないという意気込みが感じられます。特に距離計とファインダーを一つにして、倍率が変えられるように割と早い時期にしています。

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ね、覗き穴が一つでしょ。
後はシャッター速度設定ダイヤルも。

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上の写真はどちらも1/60でシャッターを切った後です。バルナック型ライカはシャッターを切るとシャッター速度設定ダイヤルも一緒に回るんです!で普通はシャッターを切るとシャッター速度ダイヤルは元に位置に戻らない。巻き上げて初めて元の位置に戻ります。なので巻き上げせずにシャッター速度変えても意味がない。
 でも写真の下のCanonのバルナック最終型ではシャッターを切った後もシャッター速度がわかるし、合わせられる。慣れればどうって事ないですが、あれば便利です。

最後、minolta

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minoltaも大きいですね。こちらもCanonと同じくオリジナリティがありますね。形といい、一つ目の覗き穴といい、あと巻き上げレバーminoltaは3台しかバルナック型を出して無くて、この型が最終型なので巻き上げレバーになっています。ただ最後までシャッター速度は1/500まででしたね。niccaLeotaxCanonも最後はシャッター速度1/1000巻き上げレバーになります。
(minolta以外のメーカーはめちゃたくさんバルナック型出してます!)

 こうして国産バルナックを眺めると共通点が見えてきませんか?そう、バルナック型でオリジナリティを出してたメーカーは今まだ元気でカメラメーカーとして残っているんです!(minoltaは微妙ですが、、SONY)
 高くて買えませんが、ニコンのSシリーズもバルナックLeicaとContaxのいいとこ取りですから、その時点でオリジナリティの塊です。逆にバルナックのコピーから抜け出せなかったniccaやLeotaxは一世を風靡するも割と早い段階にカメラメーカーとしては消えてしまいます。(niccaはのちにyashicaに吸収合併されます。Leotaxは現TOPCONですね)

 いかがだったでしょうか?バルナックLeicaからバルナック国産カメラまでが伝わりましたか?そうそう、ソ連(ロシア)製のバルナックもたくさんありますね。僕の何台か買いましたがいずれも手放しました。個人的にはバルナック型いくなら国産バルナックをお勧めします!

 ではでは、また!

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