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2024年4月 投宿録【福島県塙町 湯岐温泉 和泉屋旅館】

4/9 出発〜福島県塙町

ゆっくりと出発し、浅川町「みそ善」へ開店突撃。Twitterの相互フォロー夫妻が足繁く通う店で、今回初訪問となった

野菜らーめん黒みそ味(大盛)。馴染みのある平打ちの麺が黒いスープの中に埋もれていた。見た目に反してあっさりめのスープで食べやすく、フライドガーリックの食感もまた良い。再訪必至

チェックインまで時間があったので塙町立図書館で暫し時間を潰し、15時丁度にこの日の宿「湯岐温泉 和泉屋旅館」へ。湯岐は幾度となく訪問しているが、宿泊は初

戸を開けて帳場に入りますと、優しい女将さんが受け付けてくれました。

流れるような館内説明を聴きつつ、長い廊下を進みながら、辿り着いたのは別館2階

この日の部屋は205号室。落ち着く広さの静かな6畳間

綺麗な前室。特に前調べもしておらず、素朴な湯治宿のイメージだけ漠然と抱いていたので、思ったより綺麗で驚いた

女性専用時間になる前にまずひとっ風呂。22:50まで入浴可能

浴室へ向かう廊下には、Wordで作成したと思われる貼り紙等が掲示されています

鹿の湯(混浴)

上品なとろみを有した38℃前後のかけ流し。真下から自噴している源泉がそのまま浴槽に注がれており、鮮度泉質ともに完璧。温泉のひとつの理想形であると言っても過言ではありません。
小さめの浴槽は時期によって加温されるようだが、この日は非加温のようだった。ただ浴槽が小さい分幾らか湯温が高く感じられました

温泉パーワーを引き出す

終浴後、男女別浴室へ向かう廊下の掲示に目を通した。
よく読むと日本語が微妙に壊れかけているが、温泉の素晴らしさを伝えようとした結果眉唾な表現になってしまっている貼り紙は、温泉施設ではよく見かける

ロビーまで戻り、軽く館内を散策。旧笹原村時代の試験成績表と、当地の歴史に関する資料に目を通した

空撮写真。隣の山形屋旅館の敷地近くまで細長い建屋が続いているのがわかる

羽織ろうと手に取ると「パリパリパリッ」と音がした

糊のよくきいた浴衣を纏い、清浄な蒲団の中で暫し静止。夕餉の時間まで1時間近く普通に寝ていた

18時を回り、個室に移動して夕餉

こういうものを見ると愛おしくなります。

滋味深い田舎料理(と公式HPでは謳っている)。こってりしたものを食べると胃にダイレクトに影響する拙者にとって、全てが美味しく食べられる満足の品々

古殿町豊國酒造「一歩己 うすにごり」
矢祭町南郷酒造「矢祭山 本醸造」。地酒中の地酒

日本酒は2合頂いた。個人的に「一歩己」は飲む機会の多い銘柄だが、「矢祭山」は塙町にすら売っていないらしく、隣町の矢祭まで仕入れに行くとのこと。本醸造ならではのスッキリした味わいが中々であった

メニュー表

最後に郡山の一等米「あさか舞」となめこの味噌汁を頂いて終了。

八幡の湯(男)

食休みで蒲団に入り、浅い眠りを繰り返した。目が覚めると丁度鹿の湯が女性専用時間だったので、男女別浴室へ。底までクリアに見通せる透明度に、思わず息を飲まざるを得ません。

意思薄弱で情けない異常温泉沈没アルコール軟体動物なので、湯上がりにこのようなものを購入してしまい案の定寝落ち

4/10 福島県塙町〜帰還

朝起きて窓を開けた

朝風呂。視覚に優しい青いタイル。入浴するたびに惚れ惚れしてしまう

再び蒲団の中に入り、8時の朝餉に向けて態勢を整えながら鶯の囀りを聴いていた

夕餉朝餉ともに共通の部屋です。

朝餉。豊富なおかずで米が瞬く間に消滅。よく寝てよく食べて温泉に入り、ここ最近で最も健康な瞬間であった

時間いっぱいまで入浴してチェックアウト。女将さんと言葉を交わし、定期的に岩風呂に訪問している旨を伝えた

思い立ったら気軽に訪問できる距離に湯岐温泉が存在する喜びを噛み締めながら出立。長いスパンで楽しんでいきたいものです。

街中へと戻り、「道の駅 はなわ」に車を停めた。花見を兼ねた街並み徘徊を実施。

白河市「白河ラーメン 岩松」の黒しょうゆラーメンたまご付大盛を喰らって帰還。
帰宅後は湯岐の湯の主作用と鼻炎薬の副作用で激烈に眠く、3時間ほど眠りについていた。

たまたま身体が疲れていたのかもしれないが、とにかくよく眠れた2日間であった。
全く観光地化されていないストイック(?)な温泉街だが、長閑な自然の中で只管湯に浸かり惰眠を弄りたい方におすすめの宿かと思います。


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