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行ってきます。

わたしは、空港がかなり、好きだと思う。

なぜって、ここに来ると、自分で気づいてこそいないけれど、相当ニコニコしているらしい。

パスポートを片手に、できるだけキョロキョロしないようにしながら歩く時間は、なんだか自分がひと回り大きくなったような気がして、わくわくするし、すれ違う人たちが、これからどこへ行って、どんなことをするんだろう、なんてことを考えるのがこの上なく、楽しい。

聴こえてくる言葉はもはやどこの言葉かすら、わからないけれど、それもそれで、異国に来たんだということを実感する。

自分に関係のないアナウンスが聴こえても、いつかそこに行けたらな、と、遠いけれど、必ずある、その場所に想いを馳せてしまうし、カフェでフライトを待っていると、目の前を通り過ぎる人々が色んな表情をして歩いて行くし、空港は、いるだけでわくわくする。

なんて素敵な場所なんだろう、思う。

出国ゲートを超えて、jonas BlueのPerfect Strangersを聴きながら、搭乗口を探す、単純だといえば単純だけれど、それもまた、楽しい。


今日も空港は、夜中の3時なのに、スタバの席がなかなか空かないほど、人がたくさんいて、空港の入り口のドアも、いっそのことずっと開けたままにすればいいのにと思うほど絶え間なく閉じたり開いたりしている。

空港に慣れて、色んなことが自分にとって当たり前になってしまう前に、見えるものすべて目に焼き付けておいて、この初々しい気持ちを忘れたくない、なんてことを思いながら、書きました。

それでは、行ってきます。

――――クアラルンプール空港より。

サポートして頂けましたら、映画…と言いたいところですが、近くのお店でお菓子を買って妹にプレゼントするのに使います。妹孝行できればなぁと思います:-)